茨城県鹿嶋市宮中にある神社、鹿島神宮(かしまじんぐう)。
古くは常陸国風土記に鎮座が確認される東国随一の古社であり、創建は神武天皇元年。
なんと紀元前660年創建という歴史ある古社です。
鹿島神宮は武の神である武甕槌大神(タケミカヅチ)を祭神とすることで知られており、古くは皇室や将軍からも崇敬を受けてきた由緒ある神社。
広い境内の中は豊かな木々に囲まれ、見所も多くあります。
社殿や楼門を始め、要石(かなめいし)や御手洗池(みたらしいけ)などを巡ります。
自動車でアクセスする場合には駐車場に注意!観光スポットとしても有名な鹿島神宮
鹿島神宮があるのは茨城県鹿嶋市宮中。
電車でのアクセスの場合は、最寄駅は鹿島神宮駅となります。その他、東京駅から高速バスも出ているようです。
今回、僕は妻と共に車で訪れたのですが、カーナビの案内に従って訪れたところ若干迷ってしまいました。
神社への大鳥居へと繋がる大通りに出たところ、そこで通りに立つ年配の女性から駐車場へと案内されます。何人かに手で案内されたのですが、手前の方の案内する駐車場に入りました。
後から知ったのですが、この女性たちは通り沿いの店の方たち。
駐車場代は500円とのことだったのですが、何かおかしいなと神社の近くを見てみたところ、第一駐車場が300円、第二駐車場が無料とありました。他にも、正面入口ではなくなりますが、御手洗駐車場も無料となっています。
アクセスについての詳細情報は、上記リンクからご確認ください。
人気のある神社なので混雑することもあるかと思いますが、知らずに行ってしまうと駐車場代が高めについてしまいますのでご注意を。
大鳥居・楼門を通り社殿へ
気を取り直して、大鳥居を通って境内へと進んでいきます。
鳥居には4本の杉が使われており、高さが10.2メートル、幅が14.6メートルあります。
全国約600社ある鹿島神社の総本社、鹿島神宮。入口からして格式の高さが感じられます。
“神宮”と名のつく神社は今ではいくつもありますが、平安時代から伊勢の他に神宮と呼ばれたのは、この鹿島神宮と千葉県香取市にある香取神宮だけだそうです。
大鳥居から参道を歩いていくと、すぐに大きな門が見えてきます。
重要文化財に指定されており、日本三大楼門の一つに数えられる楼門です。高さが約13mもあるそうですよ。
楼門を通って歩いていくと、右手に見えてくるのが社殿。
社殿は本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなっており、1619年に徳川2代将軍の秀忠公が寄進したもの。
重要文化財に指定されています。
こちらで手を合わせ、お参りさせていただくことをお伝えして境内を巡ります。
社殿を正面に見て、背中側には仮殿(かりどの)があります。
こちらは1617年に、社殿造営のため秀忠公が奉納したもの。
楼門を背にして境内の奥を見てみると、鬱蒼とした巨木に覆われています。実はこの方向には長い奥参道が伸びており、その奥にも見所が多くあります。
ということで、ここからは奥参道を進んでいきますよ。この道が、とてもおすすめなのです。
「摂社 奥宮」へと続く豊かな緑に覆われた奥参道
こちらが奥参道。
豊かな緑に覆われており、「摂社 奥宮」に向かって300m程伸びています。
立ち並ぶ巨木は実に見事で、荘厳な雰囲気すら感じられる参道となっています。
ここを歩くだけでも訪れる価値があるのではないか、と思えるほどです。
奥参道の途中には鹿園があります。
神の使いとされる数十頭の日本鹿が飼育されており、鹿のエサを購入すれば近くにもいけますよ。
奥参道を進んだ先にある摂社、奥宮(おくのみや)。
現在の社殿は、1605年に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に本宮として奉納したものを、その14年後に新たな社殿を建てるにあたりこの位置に遷してきたものとのこと。
こちらも国の重要文化財に指定されています。
この奥宮からさらに奥に、見所である要石と御手洗池があります。
御手洗池(みたらしいけ)
奥宮付近の案内図に従って坂を下っていき、御手洗池(みたらしいけ)へ。
潔斎(禊)の地とされており、昔は舟でこの地まで進み、潔斎をしてから神宮に参拝したと考えられているそうです。
池には大きな鯉が優雅に泳いでいます。
池には1日に40万リットル以上の湧水が流れ込んでいます。
水深は1メートルほどありますが、水が非常に澄んでいるため水底が一面見渡せるほどです。
現在では、年始に200人もの人が大寒禊をおこなうそうです。
御手洗池の周りの木々は生き生きとしており、近くにいるだけで力がもらえるようです。
鹿島神宮に訪れた際には、ぜひ立ち寄って欲しい場所のひとつです。
要石(かなめいし)
次に足を向けたのは要石(かなめいし)がある方面。
こちらも背の高い巨木に囲まれた中を歩いていくので、足元では木々の間から注ぎ込む陽の光が美しく揺れています。
案内に従って進んでいくと霊石「要石(かなめいし)」はあります。
鳥居が目印となっています。
かつては、地震は地中に棲む大鯰が起こすものと考えられていたため、要石はその大鯰を押さえつける地震からの守り神として信仰されていたそうです。
鹿島神宮の御朱印
鹿嶋神宮の御朱印。
細い滑らかな線での美しい文字。綺麗ですね。
ちなみに、写真の左が奥宮の御朱印、右が本宮の御朱印です。
鹿島神宮近くでのランチは?
さて、鹿島神宮の境内は広いので、神社を去る頃にはお腹が減っていました。
鹿島神宮の大鳥居から出ると、道の両側に店がいくつか並んでいるので、その中の店の一つで食事することにします。
入ったのは、「うちだや」というお店。
実は、僕らが利用した駐車場がこのお店のもので、計2,000円以上店で食事や買い物をしたら駐車料金が戻ってくるという仕組みのようでした。
注文したのは岩海苔そば。
江戸中期より営業しているとのことと、この辺りには蕎麦屋がいくつかあったので味にも期待したのですが、蕎麦は特に特徴もなく普通。自宅で食べているような感じでした。
他の店はどうなのかわからないのですが、駐車場への客引きもしていたりと、この辺りの店は観光臭がちょっと強いですね。
少し歩いて町の店に入ったほうが、美味しいものは食べられるかもです。
まとめ
茨城県鹿嶋市宮中にある神社、鹿島神宮。
紀元前660年創建というだけあり、歴史ある荘厳な雰囲気の古社です。
境内の敷地はとても広く見所も多いので、時間に余裕を持って訪れて欲しい神社です。
豊かな木々に囲まれた歴史ある神社の神聖な雰囲気をぜひ体感してみてください。
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