広島三原旅。
旅1日目のメインの目的地、佐木島(さぎしま)へ。
佐木島は瀬戸内海に浮かぶ、広島県三原市に属する離島。
離島でありながらアクセスは簡単で、三原駅から最短20分で訪れることのできる島です。「日本一新幹線駅から近い島」とも呼ばれているそうですよ。
僕は今回、島には2時間ほどの滞在で考えていたのですが、最初に訪れたビーチがあまりに綺麗だったことで離れることができず、1時間延長して3時間の滞在となりました。
それでも去り際には離れがたい気持ちがあったくらいです。佐木島気に入っちゃいました。
気軽に離島体験ができるなんて、素敵じゃないですか?
旅の合間に数時間だけでも訪れることができるので、三原旅の際にはプランに組み込んでみることをおすすめします。
今回は美しいビーチ「大野浦海水浴場」を中心とした佐木島の港周辺の見所について綴ります。
写真を多めに使い、佐木島の魅力をお伝えしていきますよ。
佐木島?鷺島?三原にある離島への船旅
三原駅から佐木島へ行くには、三原駅から三原港へと行き、そこからフェリーか高速船に乗る必要があります。
三原駅から三原港までは徒歩5分、三原港から佐木島へは高速船なら約10分強で合わせて約20分。最短20分で訪れることのできる島と前述したのは、この辺りが理由となります。
ただし、船の時間には注意が必要。また、フェリーにしか自転車がのせられないなどの注意点もありますので、その辺りは上記記事からご覧ください。
瀬戸内の離島が並ぶ多島美が眺められる、船からの景色についても綴っていますよ。
さて、佐木島に着くと、「歓迎 ようこそ鷺島へ!!」とあります。ん、鷺島??
三原駅にある観光案内所で佐木島について聞いていたところ、船の時刻表に”鷺島”と書いてあったので、「佐木島と鷺島は同じ島ですか?」と確認した経緯がありました。
どうやら表記が異なるだけで同じようなのです。
多く見るのは”佐木島”という表記ですが、”鷺島”と書かれていることもあるので惑わされないようお気をつけを。
心の中で乗ってきたフェリーに別れを告げつつ、いざ佐木島巡りへ。
短い時間の船旅だったため船に乗っている時にはあまり感じませんでしたが、島に降り立つと離島に来た実感が強く湧いてきます。
豊かな木々に、エメラルドグリーンに近い色の海。
景色を眺めていると、あっという間に港周辺から人が散っていきます。観光地化されていない、素に近い離島の雰囲気を身体が感じ始めます。
三原港の券売機の横にある窓口でもらった、佐木島の観光マップを参考にしての島巡り。
とはいえ、この時点で考えていたのは2時間の滞在。自転車もなく徒歩で巡ることとなるので、あまり移動はできないでしょう。
ということで、観光マップで見るかぎり港近くにあるようだった「大野浦海水浴場」へと向かうことに。
美しいビーチから離れられない!大野浦海水浴場へ
港近くにある「みなと茶屋」を右へ。
地図を見る限り、あとは道をまっすぐ進んで行くだけのようです。
道をまっすぐ進むだけとわかれば、地図もしまってあとはもう探検気分。
「大野浦海水浴場」に行くのはマストではないわけで、思うがままに気になる方向に進むのがこういった場所では面白い。
目に入るあらゆる情報に興味津々。庭先に置かれているボロボロの犬小屋ですら美しく見えてくる、そんな空間マジックを楽しみつつ、道を前へ前へと進みます。
そして見えてきたのが、この景色。
なんとまあ綺麗な砂浜。こちらが「大野浦海水浴場」のようですね。
想像していたよりもずっといい。うん、ここすごくいい。
なんだかバカンス気分になってきました。30分前までには感じることのできなかった気分。
綺麗なビーチに、豊かな木々。聴こえてくるのは虫の声と波の音だけ。
佐木島に足を踏み入れてからすぐに感じていたのですが、穏やかで優しい島の雰囲気に癒されるような気持ちです。
このビーチでは日本初の”海浜セラピー”なるものがおこなわれているそう。
ということで、僕も砂浜の隅っこに座って独りセラピー開始です。
写真にちょこっと写っているのは、三原港近くのコンビニで買っておいたビール。
ソフトドリンクの自動販売機は多く見かけましたがコンビニなどはないので、船に乗る前に買っておくことをおすすめしますよ。
寄せては返す波を眺めながら、ここまでの1日を思い返す。
この日、東京よりもはるかに暑かった広島の気候に打ちのめされ、実は島に来る前までは割とバテかけていたのでした。
それがもう、ほんの30分くらいであっという間に回復した身体の調子。
とにかく日差しが強く暑いということもありますが、海が綺麗なのでたまらず海の中へ。
結局膝上まで浸かってプチ海水浴。
目の前には別の離島、小佐木島。改めて離島にいることを実感します。いやほんと、ほんの1時間前には新幹線も通る駅にいたとは思えません。
小山の頂上に東屋が建つ「港の丘公園」へ
ビーチがあまりに心地良く、正直そのままずっと時間を過ごしていたかったくらいなのですが、観光マップを見ると他にも見所がありそうだったので、島巡りを再開することに。
この時点で、2時間の島滞在予定を3時間に延長しました。
一度港に戻り、目指したのは「港の丘公園」。小山にある公園で、どうやら頂上には東屋があるようでした。
観光マップの説明によると、その東屋は”沖を行き交う船を見ながらひと休みできるスポット”とのこと。これはぜひ見ておきたい。
港から続く道をしばらく進んでから右へと続く道を入っていくと、右手に山の上へと続く階段があります。
ここは小浦八幡宮への参道。
この小浦八幡宮のある小山の頂上に「港の丘公園」はあります。
小浦八幡宮への階段を上がっていくと、うばめ樫(ウバメガシ)があります。
この樫は県下一の巨樹で、この大きさになるものは滅多にないそうです。
階段を上りきったところにある小浦八幡宮。
こちらで、佐木島に安全に訪れることができたことの感謝、これからの旅での良き出会いなどを願掛けします。
小浦八幡宮の横にも道が続いているため、さらに上へと歩いていきます。
虫の鳴き声に包まれながら歩いて行くと、前方に赤い建物が見えてきます。
こちらが東屋でしょう。
観光マップで見ると、この辺りが”港の丘公園”のはずです。
東屋の中に入ると、”みなとの丘公園”と書かれておりました。
良かった、間違っていなかった。そうは思ったのですが、ひとつ問題が。
そう、東屋が木々に囲まれていて、景色が見えないのです。
“沖を行き交う船を見ながらひと休みできるスポット”ということで楽しみにしてきたのですが……いやはや残念。まあでも、思うままに伸びる木々も美しいのでいいのですがね。
山の頂上へと続く階段からは海が一望できました。
瀬戸内海の島が並んだ独特な風景は実に魅力的ですね。
東屋近くの階段を降りると港近くに出ました。
「港の丘公園」に行くのであれば、こちらの階段を上ると近道ですよ。
最後は鷺港の堤防で時間を過ごす
さて、帰りの船の時間まで「港の丘公園」の東屋で海を見て過ごそうと考えていたのですが、東屋からは海が見えなかったので港近くで時間を過ごすことに。
フェリーや高速船の停泊所がある鷺港。
その港にある堤防で、船までの時間を過ごすこととします。
堤防があると、釣り好きとしては釣りはせずとも下見してみたくなるもの。
覗き込んでみると、結構大きな魚影まで確認できました。
船が離発着する時間であれば、フェリーや高速船が目の前を通っていきます。
なかなか見ることのできない景色。
船が出る時間まで時間を過ごし、三原港へと向かう高速船に乗り込みます。
帰り際に感じたのは、良い場所を知れたことの喜び。それと同時に、まだ離れたくないという寂しさも強く感じました。
まとめ
海を眺めてぼーっとしていると、クライアントから連絡が。パソコンを出してしばしの仕事タイム。一瞬電波が気になったのですが、携帯は問題なく使えました。
島には商店がほとんどないので、三原港付近で諸々買い込んでおく必要がありますが、市の中心からアクセスしやすく、電波も問題ないのであれば、次はぜひ宿泊含めて訪れたいところです。
あまり時間がなくとも訪れられる”日本一新幹線駅から近い島”、佐木島。
三原に訪れることがあれば、旅のプランに含めてみてはいかがでしょう。手軽に離島体験ができる、おすすめの島ですよ。
コメント