妻と初めて訪れた香港。
旅先では歩き回るのが好きな僕ら。裏路地なんかに入り込むとその土地土地の生活に近い雰囲気に触れられたりするので楽しいんです。面白い店なんか見つけたりもして、発見に心躍ったり。
そんな散策好きな僕らにとって、どうやら香港は絶好の旅先。
香港には◯◯専門市場街というふうに、その区画や通りによってガラリと売っているものが変わり、そのエリア特有の専門的な商品を扱っていたりします。
その商品には生き物も含めて変わったものがあるということで是非見てみたく、今回の旅最初の目的を”◯◯専門市場街を巡る散策“としたのでした。
インコやオウムなどの鳥、またかわいらしい鳥籠などが売られる「雀鳥花園(バードガーデン)」、美しい花々を取り扱う花屋が軒を連ねる「旺角花墟(フラワーマーケット)」、袋に入った金魚や熱帯魚が軒先にいくつもぶら下げられた「通菜街(金魚ストリート)」など……。
日本では見ることのできない面白い風景を散策していきます。
さらには野外で大量の服や雑貨が売られることで有名な「女人街(ノイヤンガイ)」と「男人街(ナンヤンガイ)」を歩き香港の雑多な雰囲気を堪能。
香港に行ったら、◯◯専門市場街巡りがおすすめですよ!
雀鳥花園・旺角花墟・通菜街・花園街・女人街・男人街……香港名物の専門市場街へ
香港に着いたのは午前。
宿泊予約していたホテル「Safari Hotel」にチェックインし荷物を置いて身軽になった後、香港の街の散策に出かけることにしました。
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Safari Hotelは尖沙咀(チムサーチョイ)にある重慶大厦(チョンキンマンション)の中にあります。
最初の目的地とした雀鳥花園(バードガーデン)までの道のりをGoogleマップで調べてみると徒歩で大体50分ほどかかるようでしたが、道中は街並みを見て楽しめるので、ゆっくりと歩いて向かうことにしました。
今回目指す専門市場街のほとんどが旺角(モンコック)にあります。
尖沙咀からは彌敦道(ネイザンロード)を北上していけば辿り着けます。
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途中食事をしたりとのんびりと旺角へと歩き、その後最初の目的地である雀鳥花園へと向かったのでした。
鳥がいっぱい「雀鳥花園(バードガーデン)」
さて、最初の目的地である園圃街雀鳥花園(バードガーデン)ですが、旺角大球場という大きなスタジアムの近くにあります。
最寄駅はMTR旺角東駅。旺角駅だと歩いて15分ほどです。
近くまで行くと鳥の鳴き声が聞こえてくるのでわかりやすいですよ。
園圃街雀鳥花園(バードガーデン)はその名の通り、鳥や鳥にちなんだ商品の専門市場街。
道に一歩入り込めば、けたたましいほどの鳥の声に包まれます。
売られている鳥は様々ですが、インコやオウムなどの色鮮やかな鳥が中心。
鳥に関する商品も多数取り扱われており、鳥の餌や鳥籠などが店先に置かれています。
ちなみに、鳥の餌としてコオロギや芋虫などの虫も大量に売られているので、虫が嫌いな人は要注意です。
見ないようにしたほうが吉かとw
鳥たちのさえずりに耳を傾けながら歩いていると、熱心に鳥を選ぶ人たちの姿を見かけます。
こんなに鳥がたくさんいて売れるのかしら…と疑問に思ってしまうのですが、鳥を飼うことは香港では風水上で良いこととされているそうです。
鳥も当然可愛いのですが、僕が目を惹かれたのは軒先に多数ぶら下げられた鳥籠。おしゃれでインテリアとしても使えそうですよね。
鳥は日本には連れて帰れないですが、可愛い鳥籠を選ぶなんてのも楽しそうです。
園圃街雀鳥花園を歩いていると、行き交う人の肩に鳥が止まっているのを見かけます。
鳥が売られているだけでなく、地元の鳥愛好家の人たちが鳥を連れてくる場所なんですね。肩に鳥を止めたまま、トランプゲームをしている姿も見られましたよ。
綺麗な花が並ぶ「旺角花墟(フラワーマーケット)」
続いて向かったのは旺角花墟(フラワーマーケット)。
向かったと言っても、実は園圃街雀鳥花園(バードガーデン)のすぐ近くにあるため、旺角駅方面から園圃街雀鳥花園に向かった場合は、旺角花墟(フラワーマーケット)を通ってくる形になります。
スタジアム(旺角大球場)の前の道「花墟道」を中心に、このエリア一体に花屋が並びます。
この辺りを歩いていると花の良い香りが漂ってきます。
軒先には様々な種類の花々が並んでおり、その印象はとにかく”華やか”。花屋の前には女性を中心とした客がひっきりなしにやってきて、熱心に花を選んでいます。
花屋が並んでいると言ってもそれぞれの店には特徴があり、観葉植物をメインに売る店があれば、花束を中心に扱う店もあり、見ているだけでも楽しいです。
特に女性にはおすすめの場所ですね。妻が歩いているだけで気分が良くなると喜んでおりました。
無数の金魚が宙に浮かぶ「通菜街(金魚ストリート)」と地元感漂う「花園街」
旺角花墟(フラワーマーケット)を巡ったあとは旺角駅方面へ。
次なる目的地は通称”金魚ストリート”と呼ばれる「通菜街」です。
通菜街(金魚ストリート)があるのはMTR旺角駅から徒歩3分ほどのところ。
この地域の南北に走る通りは様々な専門市場街となっています。
その中でも、通菜街には袋に入れられた金魚が軒先に吊るされている他では見られない景色が見ることができ、写真映えもするのでおすすめですよ!アクセスも良いですしね。
通菜街(金魚ストリート)に行ってみると、金魚を売る店がいくつも並び、その前にはたくさんの人が無数の金魚の中からお目当てのものを見つけようと、熱心に袋の中見て金魚を見定めています。
雀鳥花園(バードガーデン)の時と同じ考えで、そんなに金魚買う人いるのかしらと思っていたのですが、金魚を探す人たちの熱気を感じて考えが一変しました。
軒先には魚がいれられた無数の袋。
まるで宙に浮かんでいるように錯覚をするくらいです。軒先に吊られた金魚がゆらゆらと漂う姿は実に綺麗ですよ。
売られている魚の中には、金魚だけでなく熱帯魚もいます。
金魚を購入した年配の男性が、袋を手にした後ニコニコして金魚を見ながら歩いて行く姿を何度か目にしました。
鳥と同様、金魚も風水で縁起の良いものとされています。特に金魚は金運を上げるありがたいものとされているようですね。
国それぞれで需要のあるものが違うということに気付かされた瞬間でした。
金魚を探す人は主に男性でしたが、その熱気に触れられるのも面白い場所。
短い時間でも楽しめるので、この辺りに行ったならぜひ訪れてみることをおすすめしますよ。
ちなみに、通菜街から東に一つ隣の通り、花園街もローカルな雰囲気が楽しめる市場通り。
服を中心とした商品を置く出店が並び、路上で実演販売もおこなわれており、生活感漂う通りです。
花園街の両端の建物は、規模が大きくて古めかしい香港らしい集合住宅になっています。
市場の他にも、少し上を見てみると、香港らしさに触れられて楽しいですよ。
あの洗濯物大丈夫なのかしら……とか思いつつ下を見てみると人が集まっていて実演販売がされていたりと。
日本では見ることのできない風景。その状況の中を歩くというのも楽しいものです。
香港名物の雑多感!女人街(ノイヤンガイ)
次なる目的地は香港といえばよく知られる有名な女人街(ノイヤンガイ)。
実は女人街(ノイヤンガイ)があるのは金魚ストリートと同じ通菜街で、金魚ストリートから南に進んでいくと入口が見えてきます。
香港への旅行情報などを調べたことがある方なら一度はその名を目にしたことがあるであろう女人街(ノイヤンガイ)。
金魚ストリートと同じ通りにあるのに、人の数と売られているものの数は比べ物になりません。
通りで開かれている多数の露店。
通りの両側に露店がぎっしりと並んでいるので、通路は人がすれ違うのがやっとなくらい狭くなっています。
受ける印象はとにかく”雑多”。
服に鞄におもちゃにキーホルダーにスマホグッズ……怪しい有名サッカー選手のユニフォームや見た目は立派な時計なども並びます。
良さそうなものがあれば買おうかとも考えていたのですが、同じような商品が多すぎて、どれが良いのかもわからずただただその数の多さに圧倒されてしまいます。
買い物しなくてもその雑多な雰囲気は楽しめるので、香港に行ったなら話のネタにでも歩いてみるのはありでしょう。
女人街と商品がほとんど同じの男人街(ナンヤンガイ)
女人街を巡った後、宿泊していたホテルのある尖沙咀(チムサーチョイ)へ向かう途中に、男人街(ナンヤンガイ)にも訪れてみました。
女人街と並び2大マーケットとして知られる男人街。場所は佐敦(ジョーダン)にあります。
この頃には日が落ちてすっかり夜に。
佐敦付近も店の看板などのネオンが灯り、香港の夜らしい風景を眺めることができます。
さて、女人街とは別物と考えて訪れてみた男人街ですが、実際は置いてある商品はほとんど同じ。
受ける印象は変わらず雑多感。女人街に訪れたのが明るい時間、男人街に訪れたのは夜ということでその雰囲気の違いくらいしか感じません。
男人街という名前の通り、いくつかアダルト系の店もありましたが、大半の商品は女人街と同じ。
女人街と男人街については、宿泊している場所から近いほうなど、どちらか一方で良いのではないかという印象です。
雑多な雰囲気の中を夜歩き回るのは楽しいですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
写真だけでも伝わる部分があるかと思うのですが、絵的に強いものばかりで面白いですよね。
香港には特定の商品を専門的に売っているエリアがそこかしこにあり、今回紹介した鳥・花・金魚などだけでなくアンティーク・骨董・乾物・アートなどなど、この旅を通じて香港では面白い専門市場街をいくつも見ました。
その商品や雰囲気から香港らしさが感じられるので、専門市場街巡りオススメですよ!
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