香港にある島々。どうやら、その数は200以上もあるそう。
その島の中には、香港島からフェリーで1時間以内に行けるところがいくつもあります。
ということもあり、香港に旅行に行った際には気軽に離島旅なんてことも可能。
今回妻と2人で香港に旅行した際、僕らも離島に訪れました。
向かったのはラマ島(南丫島)。
香港島からわずか30分ほどのフェリーでの船旅。島ではハイキングができて綺麗なビーチまであり、自然満喫のお手軽離島体験ができます。
僕らが宿泊していたホテルが入っていた重慶大厦(チョンキンマンション)がある尖沙咀(チムサーチョイ)から、香港島の中環(セントラル)へとスターフェリーで移動。
さらに、香港島の中環からラマ島の榕樹湾(ヨンシーワン)へと移動します。
ここでは、尖沙咀からラマ島へフェリーで行く方法についてまとめます。
フェリーに乗る際にはチケットの購入方法が分かりづらかったりすることもありました。注意点など含めて綴っていきます。
気軽に行ける離島ラマ島(南丫島)!ただしフェリーに乗る時にはちょっとコツが必要
今回の離島旅の目的地、ラマ島。
香港では「南丫島」と書かれるのですが、”丫”はアルファベットの”Y”じゃありません。香港に行くまで気付かなかったのですが、よく見ると”丫”の枝分かれ部分が少し離れていて、調べてみたところ漢字なんだそうです。
そのラマ島までは、フェリーだけの時間で考えると香港島から約30分。僕らが宿泊していたホテルのあった尖沙咀から香港島まではフェリーで約5分。
尖沙咀→ラマ島まで乗り継ぎを考えても、スムーズに行けば1時間ほどで行けてしまう計算です。
お手軽に行けるのですが、初めてだとフェリーに乗る際のチケットの購入などにちょっとコツが必要だったので注意が必要。
それでも、フェリーからの眺めは良く、旅情も湧いてくるので船はやはり楽しいですね。
スターフェリーで尖沙咀(チムサーチョイ)から香港島の中環(セントラル)へ
まずは香港ではおなじみのスターフェリーに乗って九龍半島の尖沙咀(チムサーチョイ)から香港島の中環(セントラル)へと向かいます。
宿泊していた重慶大厦(チョンキンマンション)の近くにある洪利粥店茶餐廳で腹ごしらえした後、スターフェリーピア(天星碼頭)へ。
重慶大厦からスターフェリーピアまでは歩いて大体10分強といったところ。
この日は平日でしたがスターフェリーピア方面には人が多く歩いて行きます。人の流れに任せていけば場所はなんとなくわかるでしょう。
バスターミナルが見えてくればそれが目印。
スターフェリーはヴィクトリア・ハーバーの両岸を繋いでいるため、スターフェリーピアは対岸のビル群とともに海が眺められる好スポット。
この日は曇り空でしたが、海や川を眺めてぼーっとするのが好きな僕としては好物に近い景色でした。
ちなみに夜になると、対岸にはよく知られる夜景も眺められます。
行き来するフェリーの傍で釣りをする人や、バスターミナル周辺ではストリートライブ・ダンスもおこなわれ賑やかになります。この辺りを散歩するのも楽しいですよ。
では本題のフェリーへ。
フェリー乗り場は1階にも2階にもあり最初若干迷いますが、スターフェリーは2階建てになっており、それぞれの階で入口が異なります。
1階と2階で若干異なり、眺めが良いこともあってか2階が高くなっています。
景色を眺めたいので2階を選び、改札前の券売機でトークンを購入します。
価格は2.7香港ドル(約38円)。僕らが利用したのは平日ですが、土日祝日だと若干価格が高くなります。
先に「成人」のボタンを押してから、お金を入れます。ボタンを押してからでないと、お金を入れても出てきてしまいます。
仕事柄ユーザビリティが気になるのですが、ボタンを先に押すなら上に配置したらいいのに、と。動線が下から上なので若干戸惑うわけです。
若干戸惑いながらもトークンをゲット。
おもちゃのお金みたいなプラスチックのトークンです。
これを改札にある投入口にいれることで中に入れます。
1888年に運航を開始し、100年以上の歴史を持つスターフェリー。深夜特急にも登場したフェリーはどのようなものかワクワクします。
大体10分間隔で運航しているスターフェリー。
短い時間とはわかっていながらも、船に乗る瞬間はいつでも気持ちが高ぶりますね。
船に乗ったら好きな席へ。
景色を眺めたいのであれば、最前席や船の外側に近い端の席が良いでしょう。
ちなみにこの席、背もたれの向きを進行方向に対して変えられるようになっています。
眺めたい景色に合わせて向きを変えてしまうのも手です。
フェリーが出航すると、写真で見たことのある景色が徐々に近づいてきます。
行き交うフェリーや船も多く、賑やかな海。その景色と潮風から旅の気分も盛り上がってきますが、楽しい船旅も僅か5分。
あっという間に香港島の中環(セントラル)に到着です。
ここからさらにラマ島(南丫島)へ向かうわけですが、そちらのフェリーは約30分。船旅は後でのお楽しみとしましょう。
他の乗客と共に中環(セントラル)の土地へと足を踏み入れます。
香港に来るのが初めてなだけに、香港島にくるのも僕にとってはこれが初めて。
短い船旅だったけど楽しかった。スターフェリーに感謝しつつ、次の船旅へ。
フェリーで香港島の中環からラマ島(南丫島)の榕樹湾へ
尖沙咀からのスターフェリーを降りて右手へと歩いていったところに、ラマ島(南丫島)行きのフェリーの乗り口があります。
こちらがラマ島(南丫島)行きのフェリー乗り場。
入口が2つに分かれており、右が榕樹湾(ヨンシーワン)、左が索罟湾(ソッグワン)となっています。
ここでまず決めるべきなのが、2つの湾のどちらからラマ島(南丫島)巡りを始めるか。
島の北西にあるのが榕樹湾で、中心部に近いところにあるのが索罟湾です。
榕樹湾から索罟湾までは歩いてハイキングすることができます。
僕らはまずフェリーで榕樹湾に向かい、島では歩いて索罟湾まで行き、そこからフェリーに乗り戻ってくることにしました。索罟湾にはシーフードレストランが並んでいるので、ハイキング後に食事して〆なんてこともできるのです。
ということで、中環→榕樹湾のフェリーの出航時刻を確認します。入口に貼られていますよ。
大体30分おき、思っていたよりも朝早くから夜遅くまで運航していますね。
続いて、戻りの索罟湾→中環のフェリーの出航時刻を確認。離島に取り残されたら困ってしまいますからね。
こちらは中環⇔榕樹湾よりも運航数は少なくなっており、大体1時間〜1時間半といった感じです。
行き帰りのフェリーの時間を確認した後は、榕樹湾側の入口から改札へ。
と、スターフェリーとは違いこちらには券売機がありません。
改札にいるスタッフさんに聞いてみると、改札に直接フェリー代を投入する形とのこと。
しかも札が入らず、硬貨でもお釣りが出ないとの話で、隣にある両替所で両替するようにと教えてくれます。
ということで、榕樹湾側の入口を見て右手の通路にある両替所へ。
榕樹湾までのフェリー代は17.8香港ドル(約256円)。フェリーは2階建てですが、1階と2階で料金に違いはありません。両替所では”17.8 dollors, 2 persons”と伝えたところ、スムーズに両替してくれました。
両替した硬貨で無事に改札を通過し、フェリー乗り場のゲートの前へ。
30分おきの運航ということもあるのでしょうか、平日の午前中だったのですがゲート前にはフェリーを待つ人でたくさん。休日はもっと人が集まるのでしょうね。
スターフェリーと同様にこちらのフェリーも2階建てですが、入口は分かれていないため、2階に座りたい場合は1階部分から乗り込み、フェリー内の階段を昇って2階へと向かいます。
ラマ島(南丫島)への行きのおすすめは進行方向に向って左側。
最初は香港島を眺めることができ、その後、ラマ島も左手に見えるからです。
フェリーは基本的に部屋のようになっており冷暖房が効いていますが、フェリーの後部には外に出れるところもあり、そこにも椅子もしっかりと置かれています。
潮風に吹かれながら徐々に近づいてくるラマ島を眺めるのは気分が良いですよ。
島の近くにやってくると、香港島とはまったく違う景色が現れるので、離島に来たという気持ちが一気に高ぶります。
ちなみに注意点として、フェリーは大きい割に結構揺れました。
乗り物酔いしやすい妻は冷房の効いたところで必死に酔いと戦っていたので、酔いやすい方は酔い止めを飲んでおいたほうが良さそうです。
索罟湾からの帰りは運賃を払うのは中環に着いてから。
こちらも改札で硬貨を入れて通る仕組みでしたが、お札もスタッフさんが両替をしているようでしたよ。念のため、硬貨は多めに用意しておいたほうが良さそうですね。
まとめ
以上が、尖沙咀(チムサーチョイ)から香港島の中環(セントラル)、そこからラマ島(南丫島)の榕樹湾へフェリーで行く方法でした。
ラマ島(南丫島)は香港島からわずか30分で行けることもあり、手軽に離島体験ができる場所としておすすめです。
もちろん、手軽に行けるというだけではなく、ラマ島(南丫島)はハイキングや海水浴も楽しめる魅力的な島。
名物のシーフード料理も美味しく、僕らの離島体験は実に楽しいものとなりました。
ラマ島(南丫島)巡りの様子はまた次回に!
※記事内では1HKD(香港ドル)を記事執筆時のレートの14.4円で計算しています
コメント