釣ったカサゴで清蒸魚(チンジャンユー)。
日本ではあまり食べる機会の少ない中華料理。魚を蒸して、最後に熱した油を上からザッとかける……魚の旨味を余すところなく堪能できる料理です。
釣った魚の料理に困った時。
刺身は手間がかかるし唐揚げはキッチンも汚れる……そんな時にも清蒸魚は簡単でおいしいのでオススメですよ。
最後に熱した油をかける際のジュッ!!という音と共に立ち上る良い香り。
おいしいだけではなく、パフォーマンスとしても素敵な料理です。釣り飯のレパートリーに是非。
香港で食べた清蒸魚(チンジャンユー)が忘れられず……釣り飯レパートリーに追加!
清蒸魚(チンジャンユー)を初めて食べたのは香港を訪れた時のこと。
香港島からフェリーで30分ほどで行ける離島「ラマ島(南丫島)」のシーフードレストランで食べて感動したのでした。
蒸してあるため、見た目が良いわけでも無いのですが、魚の身はもちろんスープに溶け込んだ魚の旨味が素晴らしく……。
自宅に戻ってから、魚を丸々味わえる清蒸魚を釣り飯のレパートリーに加えたのでした。
- 清(チン) … あっさり
- 蒸(ジャン) … 蒸す
- 魚(ユー) … 魚
清蒸魚は上記のような意味。ピンインは「qīng zhēng yú」。
中国・香港・台湾などではポピュラーな料理とのことです。
釣ったカサゴを調理して清蒸魚(チンジャンユー)に
千葉内房にある堤防で釣ってきたカサゴ。
夜に穴釣りで釣り上げて、血抜き、ウロコ・エラ・内臓取りをした後にすぐ冷凍しておきました。
清蒸魚に合う魚は白身魚。
ラマ島で食べたのはスズキのようでしたが、今回はカサゴを使います。
皿に長ネギの青い部分を敷き、その上にカサゴをのせます。
ネギの上に魚をのせるのは、魚の下側にも蒸気が通り抜けるようにするためです。
カサゴの上にはスライスした生姜をのせて、皿を鍋や深さのあるフライパンに置きます。
あとは鍋に水を入れて蓋をして火にかけるだけ。
様子を見ながら魚を蒸します。
ちなみに皿は浅過ぎないものにします。魚から出た旨味の詰まった汁が皿に溜まります。これが重要。
蒸している際に蓋についた水滴が皿に垂れないようにするようにもしたほうが良いです。
蒸しあがったら魚だけ別皿に移します。
皿に溜まった汁には魚の旨みがたっぷり。濃厚魚スープです。
ちなみに皿を移さず、このまま味付けしてさらに蒸す方法もあるようです。
この汁に、醤油・オイスターソース・酒を入れて味付け。これで清蒸魚のタレを完成させます。このタレが、旨い。
タレはあらかじめ魚を盛ってある皿に注いでおきます。
ちなみに本場では酒には紹興酒を使うようです。
料理酒でも十分おいしいですけどね。
最後に油を熱々に熱します。
「サラダ油2:ごま油1」くらいの割合です。
白髪ネギやカイワレ大根・蒸したネギやショウガを刻んで魚の上にのせます。
その上から熱した油をかけて完成!
ジュッ!!という音と共に立ち上る良い香り……我慢できなくなるので食べる直前にかけましょう(笑)
釣ったカサゴの清蒸魚(チンジャンユー)が旨すぎる
こちらが完成した清蒸魚(チンジャンユー)。
魚が見えないくらいに野菜がのっているので見た目は良くないですね(笑)。魚の旨みたっぷりのタレと野菜の相性が抜群で、魚だけでなく野菜もおいしく食べられるんですよ。
良い感じに蒸されているカサゴ。
蒸すだけで調味料も少なめの料理なのですが、最後にかけた油の効果もあって香りからおいしい一品です。
蒸したことでふんわりとした身。
蒸していることで、油をかけていてもしつこくないのがこの料理の良いところです。
ホワッとした淡白な白身。カサゴの上品な味と旨みたっぷりのタレと香ばしい油が口の中に広がります。旨い!
それほど手間をかけずに調理できる割にこの充実感。清蒸魚最高。
前述の通り、この料理は野菜もおいしく食べられるのが良いところ。
魚の旨みたっぷりのタレがついた野菜は、それだけでご飯が何杯も食べられそうなほど旨いのです。
魚の旨味を丸ごと楽しめて、野菜も旨い。
それでいて調理も難しくない……釣り飯として優秀極まりなし。しかもこれ一品で食卓のメインになります。
釣り飯や魚料理のレパートリーに困った時は、ぜひお試しください!
定番になるかもですよ。
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