母からの電話。
「もしもしー、夜遅くにごめんねー!」
夜の10時頃。
テンションが高くていらっしゃる。
母はその時々でテンションが変わるお方。これは……飲んだな。
「大丈夫だよー。どうしたの?」
そこからは母の独壇場。
要件は海外住まいの親戚が日本に来ているようで、一緒に会いに行く?とのことでございました。
母が喋り終えるのを聞き終えたあと、一緒に行くから時間わかったら教えて、と伝えて電話を切ります。ふう。
声大きいから耳痛いー、とスマホを置いてパソコンに目を戻すと、またスマホがばいぶれーしょん。
母からの電話、再び。
「もしもしー、たびたびごめんねー!!」
ほんとですよ。3分も経ってないよ。さっきの電話でまとめて話しなさいよ。なんなのさ。もう。
「そういえば、さざえもらったんだけど、いる?まだ新鮮で生きてるよ。」
……!
さざえ、とな?
でんわしてくれてかんしゃしますありがとうございます。
「……欲しいです。ください。」
「取りにきて。」
「はい、すぐにまいります。すぐに。」
活きさざえのつぼ焼きを七輪で
実家までは自転車で10分ちょっと。
寒いけど、気になりません。
だって、活きさざえですもの。
滅多に食べられないご馳走でございます。
千葉に住む祖母の妹が、実家に訪れた際にお土産として持ってきてくれたとのことでした。
ありがとう、おばさん。あいしてる。
4つもいただいてしまった。感激。
この日は夕食後だったこともあり、次の日に食べることに。
そして次の日。
炭火焼にすることにいたしました。
さざえを最高の状態でいただこう、と。
本当は刺身でも食べたかったのですが、うまく捌けるかわからないので、焼いて食べることにします。
魚や野菜は、スーパーのサミットが1963年創業の記念セールをやっていたそうで、63円均一だったようです。
でかした、妻よ。
ではでは、早速いつも通り七輪を準備しまして。
今夜のお供はオリオンビール。
この時点で、腹開きにした真あじを焼いて肴にしております。うめぇ。
遠くに見えるのは、嫁が「マッコリ」と呼ぶカルピス。
鮭にいんげんなんかを。
鮭も真あじも63円。
えのきとしめじはアルミホイルにいれ、オリーブオイルをかけ醤油をたらして包みまして……。
鮭は脂が旨くてビールに合います。
鼻腔に抜ける炭の香り。
えのきとしめじが頃合い。
アルミホイルで包んだのですが、割と炭の香りも感じます。
ではでは本日の主役。
さざえさん。
きっとおいしいぜったいおいしい。
火があがっても凛々しいそのお姿。
汁がでてきてグツグツ、と。
ここでさざえのつぼ焼きをおいしく食べるための焼き方。
火にかけて最初に出てくる透明な液体は塩水。
これを出汁だと思って大切に取っているとかなりしょっぱいつぼ焼きになっちゃいます。ので、最初に出てくる液体は捨てます。
その後グツグツとやっていると出てくる茶っぽい液体が出汁を含んだ塩水。
ここで日本酒を加え、醤油を垂らして火にかけていきます。
時々跳ねたりするさざえ。
愛しきルーシー。こぼれないでおくれ。
あとは汁をこぼさないことに神経を集中して……。
できました。
迷わずかぶりつきまして。
食感、香り、旨味どれもすばらしい。素敵。
滅多に食べられない贅沢品。実家からの恵み。
肝が実に旨く、思わず唸るほどでございました。
汁も醤油とのタッグで、旨くないはずがなく。
〆には焼きおにぎりを。
醤油をたらしまして、ですね。
完成。
炭の香りがついておいしいのはもちろんなのですが、それまでに焼いた鮭やアジの脂がついて、風味が増すのです。
僕はさざえの汁に少しつけていただきました。
旨かったぁ。
まとめ
突然、手に入れることになった活きさざえ。
母親からの電話を面倒臭がってはいけませぬ。
できるだけ良い状態でいただきたかったので七輪をだしてみましたが、やはり正解でございました。
次に食べられるのはいつになるのやら。
でも、時々だからこんなに心ときめくのかしら。
嗚呼、いとしき、さざえさん。
BBQにさざえがいるだけでテンションが上がるのはわたしだけでは無いはず(笑)
コメント
読んだら食べたくなりました!
大分は案外すぐに手に入ります。
\(^o^)/
お魚天国です。
タキネー (id:jikenkun) さん
なんという!そんな世界があるなんて!
うらやましいです(涙)
大分に行きたくなりました!!!
きょうのグノシーに、この記事が載っていますよ〜 (^◇^)
ご存知でしたらごめんなさい。
mi-co (id:k11mico4) さん
ありがとうございます!
なんだか色々なところに載せていただいたようです。
どんな記事が広まるかわからないものですねw