以前より気になっていた、外観から昭和な雰囲気の喫茶店に行ってきました。
そのお店で注文したのは、喫茶店王道メニューの『オムライス』。
が、この王道メニューの見た目がなんとも想像と違って面白いものでした。
外観も内装も料理も飲み物も、どれも「いい感じ」の喫茶店なのです。
立石駅通り商店街にある地元密着型の『カフェ・ルミエール』
下町、立石。
商店街を歩いていると、新しい店が増えてきているとはいえ、古いお店も見られます。
その中でもひときわ年季を感じられる外観なのが『カフェ・ルミエール』。
京成立石駅から徒歩3分ほどのところにあります。
店名にカフェと入っていますが、喫茶店というほうがしっくりきます。
ランチも兼ねてお茶をしようと考えていたので、ひとまずショーケースを……。
おおお。
食品サンプルも年季が入ってますね。
黒ずんでおられます。
値段や料理名も書いておらず、置いてあるだけのこの感じ。好き。
面白くて楽しいのに落ち着ける内装
一歩店内に入ると、期待通りの昭和な雰囲気。
思っていたよりも広い店内には、植物や喫茶店定番の漫画本などが雑多にレイアウトされています。
壁にはレトロなポスター。
アットホームでゆったりできる、空間。
また、入り口正面には謎の公衆電話ボックスがあります。
このピンク色の公衆電話が、丁度良い存在感を放っています。
この喫茶店は映画『間宮兄弟』の1シーンでも登場しているのですよ。
実際に来てみると、使われるだけの雰囲気がありますね。
空いている席に着くと、お店の雰囲気にぴったりな愛嬌ある感じの奥様がメニューとお冷を持ってきてくれます。
僕はオムライスとオレンジスカッシュを、妻はミックスサンドにアメリカンコーヒーを注文しました。
オレンジスカッシュとアメリカンコーヒー
注文してしばらくすると飲み物が運ばれてきました。
レトロな雰囲気に誘われ、普段あまり頼まないオレンジスカッシュなんてものを頼んでみました。
色が綺麗。
スカッシュって名前から素敵ですよね。
味はといえばファンタの若干柑橘風味強めな感じでしたが、その場の雰囲気で何割増にも美味しく感じます。
妻はアメリカンコーヒー。
定番ですよね、薄めのコーヒー。
そして、これまた古き良き喫茶店の定番である漫画本を読みつつ、料理の到着をのんびりと待つのでした。
初めて見るフォルムのオムライスとボリューム満点のミックスサンド
さて、漫画を読みふけっていると、「オムライスの方〜」と料理が運ばれてきました。
漫画が気になりつつ一旦中断して料理、と皿を見ると……。
おおお、初めて見るタイプのオムライスだ。
ショーケースで見たオムライスらしきものがイメージとして残っていたので、なかなかの衝撃です。
いやー、こういうのたまらなく好きです。
想像通りのものがくるより、想像と違ったものがきたほうが面白い。
改めて見てみると、通常のオムライスとは違ってやはり独特です。
卵が覆いかぶさっているわけではなく「置かれている」感じなのでケチャップライスが剥き出しのスタイル。
卵は黄身と白身が完全には混ざっていません。
ことごとくユニーク。
さて、見た目は十分楽しんだので、いただいてみましょう。
なるほど、見た目と同じく味も通常のものとは異なります。
卵はふわっとしているではなく、薄く均一なわけでもないため、スクランブルエッグと目玉焼きの中間のような食感。
食べるところによって、白身が強かったり、黄身が強かったりと味が変わります。
ケチャップライスはど真ん中のケチャップ味といった形で、卵を「のせながら」食べるのが楽しい、やさしい味の美味しいオムライスです。
付け合わせのスパゲッティーにも卵がたっぷり入っていて、卵好きの僕としては嬉しいプレート。
ミックスサンドはまさにボリューム満点といった具合に、皿いっぱいにサンドウィッチが並びます。
タマゴサンドをひとつもらって食べましたが、こちらもやさしいお味。
ほっこりします。
まとめ
ゆったりとしたお店の雰囲気。
店内を見回すと、新聞を広げてコーヒーを飲んでいる男性や、数人で集まって談笑している女性など、それぞれが思い思いに時間を過ごしていました。
店内が広いので、気遣いなく過ごせるのも良いですね。
穏やかに漫画を読みつつ、料理で盛り上がったりと、僕らも気持ち良く過ごさせていただきました。
また、行きたいと思います。
……他の料理もユニークなのかしら。注文するのがワクワクしますね。
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