「梅雨の時期のアナゴは”梅雨穴子”って言って美味しいんですよ。」
……と、前回の釣行時に別の釣り人の方から教わり、それならアナゴ狙いで釣りをしてみようと行きつけの堤防へ。
千葉内房にある堤防でのアナゴ狙いの夜釣り。以前も夜釣りでアナゴを釣った実績のある堤防です。
これまではアナゴは釣れたらラッキーくらいの対象でしたが、今回はメインターゲット。アナゴ狙いで仕掛けと餌を準備して釣りに挑みます。
梅雨入りしたということもあり、釣行日は雨予報。
朝方荒れるかも……という予報でもあったため、朝まずめまでの釣り。
雨なら行かなきゃいいじゃんって声が聞こえてきそうな気はしますが、釣り人は雨の中でだって遊ぶんです。
雨の方が魚の警戒心が薄れる……なんて都合良く考えて釣り場へと向かうのです。妻の冷たい視線を避けつつ、ニョロっと。
梅雨で雨でもアナゴ狙いの夜釣りのため行きつけの千葉内房堤防へ!
しがないフリーランスのわたくし。
平日は時折クライアント先に出向き仕事をしているのですが、客先で仕事をしていたらどうにも釣り欲がふつふつと湧いてきまして……。
クライアント側の定時まで先方スタッフと制作を進め、自宅に戻り夕食を食べたら車に乗って釣り場へ。
いつもは夜中に到着することの多い千葉内房にある行きつけの堤防。この日は22時には到着したのでした。
急いでいたのも、翌日が梅雨らしく雨予報だったため。
日をまたいだ頃から雨が降り始め、朝方には荒れて大雨という天気予報だったのです。
いや、悩みましたよ!雨に濡れるのは僕だって嫌です。
が、釣り欲ってやつは抑えられないんですよね。
雨の中ニヤニヤにやけながら釣りしていたって、暗い中ならバレないですしね。
そもそも雨の日に誰も堤防になんて来ないですからね。貸切の堤防ヤッホイって感じです。出かける最後の最後まで悩みましたけど。
また、この日は中潮で満潮が夜中の2時。
満潮時間に向けて釣りしたかったのも、早めに堤防に向かった理由の一つです。
デカヤドカリが釣れて驚きつつも60cmマアナゴGET!
さてさて、天気予報では風も強そうな予報だったのですが、海は凪いでいてまだ雨も降っていない状況。
とはいえ湿度MAXの様子。急いで釣りの準備をします。
天秤に錘をつけてウナギ針……というシンプルな仕掛け。アナゴは目立つものが好きとのことだったので、ハリスにビーズをつけてみました。
あとは餌をつけて軽く投げて竿を竿立てに置いておきます。基本は待ちの釣り。竿先につけた鈴の音が鳴るのを待ちます。
以前もアナゴを釣った実績のある場所ではあるものの、メインターゲットとするのは初めて。
狙い通りにいくと良いのですが。
餌は妻がスーパーの半額セールで購入しておいてくれたワカサギ。
身が柔らかいのでどうか……というところもあったので、塩を振って無駄な水分を抜いてから冷凍しておきました。
1投目は堤防から離れたところに仕掛けを投げておいたのですが、あげてみると餌からポタポタと青い液体が……。
夜光虫ですね。綺麗なのですが、これが発生すると餌が食べられてしまって釣りにならんのです。
ということで、夜光虫を避けて堤防の淵を攻めることに。
するとすぐに竿先に反応。鈴が鳴ることは無かったのですが、竿先が大きくしなっています。
合わせてみると鈍い重み。生体反応はありません。
石でも引っ掛けちゃったかな……とあげてみると、なんと大きなヤドカリ。こんなの釣れたの初めてです。驚いた。
時折餌を変えながら仕掛けを落としていると、時折アタリがあり鈴の音が。
アワセが早かったのが3度ほどバラし(笑)、次はじっくりと喰わせてから合わせようと待っているとアタリが……。
今度はバッチリと針掛りし、しっかりとした魚の生体反応。あげてみれば狙い通りのクロアナゴ !
後で測ってみたらちょうど60cm。狙ったものが釣れると嬉しいものです。
前回の釣行で友人がアナゴを釣ったのですが、その際アナゴに指を噛まれ、その力の強さに驚きました。しかも内臓が無い状態で……ホラーです。
その反省も活かし、今回は首元を骨まで断ち切って締めておくことに。
ちなみに、梅雨の時期のアナゴが美味しい説について。
アナゴは汽水域に生息する魚。梅雨の時期は増水で豊富な栄養分を含んだ餌が流れてくるため、それを食べたアナゴは栄養を蓄えていて美味しいとのこと。今回はどんなアナゴ料理にしましょうかね。
前回の釣り飯↓
穴釣りでカサゴ・ムラソイなど根魚と遊ぶ
アナゴ釣りはひたすら待ちの釣り。30分に一度アタリがあれば良いくらい。
暗闇の中、波の音に耳を傾けて禅の境地に至るがごとく待っていても良いわけですが、雨も降り始めて若干寒くなってきたので身体を動かすことに。
ということで穴釣り開始。2本針の胴つき仕掛け。餌はアオイソメです。
堤防とテトラポッドの間の穴にポトンと仕掛けを落とし込みます。手軽で何が釣れるかドキドキする好みの釣り。
1投目から反応あり。でも魚信ではなく重いだけ……あげてみれば本日2匹目のヤドカリさん。
小さなサイズですが、このヤドカリが序盤に釣れた大きなヤドカリくらい大きくなるのかしら。
続いて2投目。ここですぐに小気味良いアタリが……!
あげてみればがっかりゴンズイ。夜釣りであがってくることが多いので、ヒレにある毒針に注意。刺さるとマジで痛いですよ(経験者は語る)。
穴釣りはそれなりにアタリがあり、カサゴがちょいちょい釣れます。
が、サイズが小さくて全てリリース。
途中、25cmほどのムラソイが釣れたのでこちらだけキープ。
このくらいのサイズになると、穴釣り専用ロッドだと楽しいファイトができます。
さて、満潮が過ぎて夜中の3時頃になると本格的に雨が降ってきました。
こんな雨の日に夜釣りする人なんていない……と冒頭に書きましたが、本降りになったタイミングで対面にある堤防に釣り人が一人きました。勝手に仲間意識抱いてみたり。
満潮をすぎるとアナゴのアタリも無くなってしまい、堤防をうろちょろ。
この堤防、比較的釣り人が少なく綺麗な堤防なのですが、最近釣り人が増え始めてゴミを見かけることが多くなりました。
釣り人が増えるとゴミが増えるっていうこの流れ、どうにかしたいものですね。
自分自身も以前は海に竿落としたりと海を汚してきてしまっているので、その罪滅ぼしに堤防で見かけたゴミは拾うようにしています。
朝まずめは穴釣りで遊ぶ!やっぱり楽しい五目釣り
5時には陽が昇り明るくなってきました。
明るくなったらアナゴ釣りは終わり。穴釣りでちょっと遊んで納竿とすることに。
まずはメバル。
リリースサイズですが、釣れると嬉しい魚です。
梅雨メバルなんてのもよく聞きますが、春の方が大きいサイズが釣れた印象。
カサゴ・ソイもミニサイズながらかかってきます。
写真を見ての通り、堤防の上にも水溜りができるくらいの本降り。帰ろう帰ろうと思いつつも、引っ張っちゃうのが悪い癖。
続いて釣れたのがキヌバリ。ボーダー柄のおしゃれなハゼです。
食べるわけでも無いのですが、綺麗なので釣れるとちょっと嬉しい。
さらにアナハゼ。
結構獰猛な気質なので、餌を落とし込むとすぐに荒っぽく食いついてきます。
ここからはもう、アナハゼ祭り。
雨が強くなってきながらも粘っていたわけですが、アナハゼばかり釣れるようになって踏ん切りがつきました。納竿!
梅雨の雨の中での釣り。
最終的に下着までビショビショになるくらい雨に降られたのですが、まぁそうそう雨にずっと降られるということも無いので良い体験。一人面白楽しく釣りができました。
結果的にはアナゴ1匹とムラソイ1匹という釣果でしたが、リリースしたものも含めれば五目釣り達成。
狙いのアナゴは釣れましたし、良い釣行となりました。
釣ったアナゴとムラソイを調理しての釣り飯はまた次回に!
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