釣ってきた魚たち。
刺身なんかにすると、頭を落とし中骨・腹骨を取り除いてしまうと残った身の少なさに驚くことがあります。
魚は頭が大きかったりするのでこういった身以外の部位「アラ」が結構多く残ります。
大きな魚であればアラを煮つけにしたりもできますが、小さな魚のアラは煮付けにしたりしても食べる部分が少なかったりするんですよね。
そんな時にはあら汁。
基本的にはアラは出汁として利用するので、小さい魚のアラでも作れちゃいます。
ちょっと一手間必要ですが、基本的にはアラを煮込むだけで出来上がる簡単な料理。
それでいて魚の旨味が存分に楽しめるので、ファミリーフィッシングで釣ってきた魚を使っての料理としてもおすすめですよ。
釣った魚をあら汁に!捨てるところなく魚を食べられるおすすめ料理
千葉内房での堤防釣り。
メインで釣れたのはグレ(メジナ)やムラソイ。その釣りでの釣果が今回の料理の材料です。
グレもムラソイも刺身などにしておいしくいただいたのですが、今回の料理の主役は、その過程で余った頭や中骨などのアラ。
そのアラを今回はお手軽な魚料理「あら汁」にしていきます。
あら汁を作る際の大切な下ごしらえ
さてさて、お手軽で簡単な「あら汁」ですが、実は下ごしらえが大事。
この一手間をするかしないかで、魚から出る臭みが抑えられるかどうかが決まってきます。
刺身にした後のアラがこちら。これを「あら汁」にしていきます。
頭・中骨・腹骨……アラはこのまま捨てられてしまうこともありますが、調理すればおいしい部位です。
捨てるところなく魚を食べられるのは嬉しいですしね。
ただ、このままでは魚の臭みが残る”あら汁”になってしまいます。
それを避けるには、
- アラに塩を振って置いておく
- 熱湯に湯通しする
といった下ごしらえが必要です。
塩を振って置いておくのは大体30分以上といったところでしょうか。
僕は一晩でも置いてしまいます。
塩を振って置いた魚からは水分がでるので注意。その水分は捨てます。
塩には腐敗菌の働きを抑えて魚臭さを抑える効果の他、旨味を引き出す効果もあります。
さらに、塩を振って置いておいた後のアラを熱湯にくぐらせて湯通しします。
この段階で血合いなどが残っていたら取り除きます。
この行程で魚臭さをだいぶ抑えることができますよ。
下ごしらえすれば後は煮込むだけ!「あら汁」を作る
下ごしらえが済んだなら、鍋にアラを入れ、そこに水・酒・刻み生姜をいれて火にかけます。
お好みで人参やゴボウ・ネギなどの野菜をいれるとまたおいしいです。
水に魚を入れただけで、脂が浮いてくるのがわかるかと思います。
これも魚の旨味。
アクを取りながら煮込んだ後に、味噌を加えて完成。
器に盛り付けた後は刻んだネギなんかを散らせばよりおいしくいただけます。
グレ・ムラソイのあら汁、旨し!
こちらが完成した「あら汁」。
テラテラと光る表面の脂が食欲をそそる一品。嗚呼、汁物を綺麗に盛り付けられるようになりたい……。
魚の旨味がしっかりとでたスープ。
ご飯にも合いますし、釣った魚を刺身にした後のアラで手軽に作れる料理としては十分すぎる一品です。
頭の部分や腹骨には身もついているので、しゃぶりついてみるとしっかりと食べられます。
魚は本当に捨てるところがないですね。
あら汁は多めに作っておいて、〆にご飯にかけて茶漬けのようにして食べるとまたおいしいですよ。
ゴマやシソ・ミョウガなどを薬味にして食べるのもおすすめです。
まとめ
魚の旨味や栄養が詰まった「あら汁」は実に美味。
酒を飲みながら刺身を食べ、〆にあら汁をぶっかけたお茶漬けなんて最高ですよ。
釣ってきた魚でも作れる「あら汁」はオススメの魚料理。
刺身にした魚の余りの部分「アラ」でお手軽に作れるの試してみては?