フリーランスになって1年経ちまして。
なんやかんや振り返ってみると、まー面白かった年でした。
ま、このフリーランスになって初めての1年をゆる〜く振り返ってみようかと。
年末ですし。
さて、フリーランスになることでやることが増えるってことでそこそこ構えていたわけですが……。僕の場合は大したことなかったです。
会社に属していた時より遥かに”大変”ではない。主に精神面。楽とも言わないですが。
大変で面倒なことも当然あるのですが、楽しいんですよねフリーランス。
全て自分次第。何事も自分次第ということのプレッシャーはあれど、そこのテンションをうまく張っていられればむしろすごく面白い。
※ウェブ系のフリーランスです。
※受注したウェブサイトを制作したり、クライアントさんのところに出向いてアプリケーション開発などするのがメインのお仕事になります。
自分で作ったものを自分で売る。フリーマーケットでやることと大差ない。
好きなんですよね、フリーマーケット。フリーマーケットの中でも、手作り品の多い手作り市なんかより好み。
買うのも好きなのですが、一番好きなのは出品。自分で作ったものを自分で売る、これが面白い。
面白いけど、大変なんです。やること多すぎて。
手作り品を売るとしたら、まず商品を作らなきゃいけない。時間をかけて作った商品を次は売らないと金にならない。金にするには売り場がないといけない。売り場を探して見つかったら、今度は客を呼ばなくてはいけない。客を呼べないのであれば、道歩く人の目を商品に向けるようにアピールしなくてはいけない……などなど。
僕もものづくりは好きなので作るのは良いのですが、作ったあとが大変!というか面倒。
頭をものづくりだけに置いておけない感じ。
フリーマーケットにしても、足を止めてくれた見込み客に商品を勧めるのは自分。金のやり取りをするのも自分。原価から利益を踏まえて売値を考えるのも自分です。
嗚呼、ホント大変。フリーマーケットや手作り市は大変だと思うんです。
だけど商売らしさを思い出してくれるので、時々顔を出したり出品するようにしています。
業種によって当然ながら内容は違うでしょうけど、自分で作ったものを自分で売るのが原点。
フリーランスは外注などで頼まない限り全て自分でしなくてはいけないのでフリーマーケットでの流れと似ている面があると感じています。
ドイツのアートフリーマーケットに出品していた時の感覚に非常に似ているんです、フリーランスでの仕事の感覚。
商品・値段・売り方・営業方法……などなど、必死に考えていたあの頃よりは経験からスムーズに”こなす”ようになっていますが、それでも芯のところはやっぱり同じ。
想像して面倒!と思っていたことも自分でやってみると意外と大変じゃなかったり
フリーランスは自分で全てをやらなくてはいけないので大変なわけですが、大変だと思っていたことも実際にやってみるとそうでもなかったりします。
例えば経費管理。会社で言えば経理の部署がやってくれるところでしょうか。
簿記がどうのこうのと言われれば勉強する時間がどうのこうのとか大変なことになりますが、知識があったほうが良いにしろ今は便利なソフトやアプリケーションがたくさんあるからそれらを利用すれば良いんです。
ソフトやアプリケーションまたは人の使用料と、自分でやれる範囲の見極めをするだけ。
スケジュール・リソース管理も同様ですね。
営業も自分でしなくてはいけません。ただここで重要だと思っているのが、会社でよくイメージする営業って本当にしないといけないのかしら?という疑問。
知らない会社を巡り巡って、買いませんか作りませんかお仕事もらえませんかーとしなくても別に良いんです。それはあくまで手段のひとつというだけであって。
じゃあどう営業するか。
それは人・仕事内容でそれぞれだと思うのですが、例えば僕の場合、日々の行動・言動が営業だと考えて動いています。
それは遊んでいる時でも酒の場でも。別に強く主張しているわけではないです。そんな人うざいでしょうからね。
ただ、話している中でそういう話題が出たら自分ができることを伝える。クライアントはもちろん、仕事仲間・友人・親でも誰でも。すると、いつからか「こいつは○○ができる奴」ってインプットされて、自分から主張しなくても人から人へと”自分”が勝手に広まると思うんです。
「紹介したい人がいるから会ってみてよ」「お前のこと話したら仕事お願いしたいって人がいるんだけど」
ってな感じで機会が増える。自分ができないことを相談された時、瞬時に人って知り合いでそれを叶えられる人を頭の中で探しますからね。
これも営業じゃないですかね……?ってな感じで僕は周りの方々に支えられて生きております。本当にありがとうございます。
長々書きましたが、”大変そう”って思っていることって、考え方次第で意外と固定観念に縛られているってこと。
あ、やってみたら意外と簡単だった。会社でやっていた時の方法じゃなくて別にいいんだ、こっちの方が自分に合っているし楽。そんな発見ばかりの1年でした。
自分の代わりがいないというのが一番大変
大変だと思っていたことがそう大変でもなかったと書きましたが、逆に甘く考えていたことが大変だったりもしました。
フリーランスになっても自分で作って自分で売って自分でそのすべての責任を負えばいい。そう考えてフリーランスになったわけです。
その考えは今も変わらないのですが、考えが甘かったと気付いたのはその「自分が動けなくなったらどうするか」でした。
商売道具はあくまで自分ですからね。
ま、何もしなくてもお金が入ってくる状態になっていれば話は別なんでしょうが。
フリーランスになるときは開放感などで視界一直線に向いていて見えなかったのだと思います。
自分の代わりがいないことに気付いたのは、恥ずかしながらしばらく経った後でした。
体調不良、病気や怪我。人生何が起こるかわかりません。
会社員時代にインフルエンザになったことがありますが、当時は同僚が僕の仕事をカバーしてくれたことで治療に専念できました。会社にいることで保険・保証もありますしね。
ところがフリーランスとなると、自分が動けない時の対応を考えておかない限り困ったことになっちゃいます。代わりはいないですからね。
このことを真剣に考えようと思ったきっかけは、フリーランス歴の長い方と話をした時に指摘を受けたことと、自転車でコケて前歯を折った時です。前歯でもきつかったですが、腕の骨折ってたらプログラムどころかこうやって文章書くのもままならなくなってしまいます。怖い怖い。
ということで、大切なのは体調管理。
また、身体だけでなく精神面の管理も大事。僕の場合、「自分でやらないといけない」と考えると大変だと感じてしまうので、「自分で好きなように決められる」と考えています。クライアントさんと対峙する時も同じ、こちらでやることについてのことはこちらで決める。
しんどい〜!と言ったところで、辛い……と泣いたところで、上司が助けてくれるわけでもなし。
自分で自身ができるだけ気持ち良く仕事をできる状態を作り、維持する必要がありますね。
自分で作った作品の…自分自身の値段っていくら?
さて、フリーランス1年目、一番考えたことは「自分自身の値段っていくら?」ということでした。
僕はウェブサイト制作やプログラミングなどを主にやっているので、ご依頼内容や作業内容によって変わる部分はあります。しかしそれとは別で、自分が持っているスペックで自分の1日の時間を売るとしたらいくらか、という点です。
1日と書きましたが、短い時間で考えて1時間動くとしたら……いやむしろ1分1秒単位で自分の時間の金額を決めておく。
これができていないと話にならないなと、フリーランスを始めてすぐに気付きました。
会社員時代からプロジェクトの進行にあたって、営業・内部コスト・外注費などなどを考えて費用感を見積もる技術は学んでいたのですが、フリーランスとなると基本的にはそれがすべて自分になるので、値段を考える際の”幅”が広くなったんですよね。
この「値段を決める」行為には基本的に対象が2つあると思うんです。
それは商品(作品)か技術か。
商品(作品)の値段については、アート作品を作っていた時代に散々悩んだ記憶があります。
ただ、商品といえばコスト・需要・競合などから値段設定していく形になるかと思いますが、物には対象があるので技術に比べると値段設定しやすく感じます。
対して技術は今の自分のスペックから自分自身の見積もっていく形。
どうやって自分のスペックを判断していくかは僕もむしろ色々な人に聞いてみたいところなのですが、僕の場合はこれまで一緒に仕事をした人と自分を比較してある程度数値化してみたりしています。
徹底的に自己分析してみた結果から、1日・1時間・1分・1秒いくらだったら動けるかを考えます。自分の時間の金額ですね。
この際、1時間自分に自由な時間があったらいくら稼げるかという視点も必要。人に拘束されるということは、その時間自分の好きなように動けなくなるということだからです。
と、具体的な例には結局ならなかったわけですが、フリーランスになって1年目で一番大変で一番おそらく重要で一番面白かったのがこの自分の値段の決定でした。
できる人はフリーランスになる前からできることなんでしょうけどね。
まとめ
フリーランス1年目。
色々あって大変!という感想になるかと想像していたのですが、性に合っているのもあるのか会社員時代と比べるとストレス90%減くらいな気がしております。フリーランス面白い。
ただ、のんびりとやれたのもとにかく色々な方に支えていただいたから。助けていただいたり、人に繋げていただいたり……そんなことばかりでした。ありがたい。
今年は会社員ではなくなったことでの開放感やらで割合のんびりと過ごしてきましたが、来年はもうちっと精力的に動いていこうと考えている次第。
年の瀬ということで、これを来年の抱負といたします。
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