千葉内房堤防釣りでの釣果。
その中から、今回はグレ(メジナ)を刺身でいただきます。
釣り上げた後すぐに血抜きして氷締めにしたので自宅に持ち帰ってからも新鮮。
3枚におろしてから刺身でと考えていたのですが、刺身は刺身でも、今回はちょっと違った食べ方を試してみることに。
試してみたのは湯霜造りと焼霜造り。
皮に熱湯をかけて湯引きする湯霜造りに、バーナーで皮を焼いて焼き目をつけた焼霜造りです。
これが、それまで皮を剥いで捨てていたのを後悔するおいしさ。
“魚は皮と身の間に旨みがある”とは聞いていましたが、まさにその通りでした。
千葉内房堤防で釣ったグレ(メジナ)を刺身にして食す
行きつけの千葉内房の堤防で釣ったグレ。
長らく通っている釣り場ですが、これまでは釣れてもコッパグレばかりで到底20cmにも届かないものばかり。
それが今回、立て続けに30cm超のグレが3枚。まぁ、全部妻が釣ったのですが(笑)
磯などでは40cm超えなんかを狙うようですが、堤防五目釣りではまずまずのサイズでしょう。
グレだけによく引いてくれたので妻も満足そうでした。
バーナーで皮を炙る!焼霜造り
こちらがそのグレ。
グレでよく聞くのは口太グレと尾長グレ。グレは狙って釣った経験もないため知識がないのですが、調べてみるとどうやら口太のようです。
ここでは焼霜造りをつくっていきます。
まずは鱗を取り、頭を落として内臓を取り除き腹の中を洗います。
続いて、3枚におろせば焼霜造りの準備は完了。
バーナーを準備したら、皮の面を上にして身を並べます。
ここではまな板に置いていますが、火を当てることになるので網やフライパンの方が安心です。
一家に一台あると便利なバーナー。
市販のカセットガスを装着するだけで使えるので、重宝しますよ。
バーナーの火を皮に当てると、クルッと身が反ってきます。
バーナーの火力は当然ながら強いので、焼き目が軽くつくくらいの炙りで止めておかないと焼き魚になってしまいます。
皮を炙ったら熱をとるためすぐに氷水に身を漬けます。
熱が取れたらキッチンペーパーなどで水気を取って完了。
最後に腹骨を取り除き、中骨を抜いて身を一口大に切っていくだけです。
皮に熱湯をかけて湯引き!湯霜造り
続いて湯霜造り。
こちらも焼霜造りとほぼ同じ手順で、皮を炙るのではなく熱湯をかけるだけとなります。
皮に熱湯をかけ湯引きすると、炙った時と同様に身が反り返ってきます。
焼き霜造りと同様に氷水に身を漬けて熱を取り、その後水気を取って一口大に切っていきます。
グレ(メジナ)の刺身!湯霜造りと焼霜造りは旨い!!
こちらが完成しましたグレの湯霜造りと焼霜造り。
いつもの皮を剥いだ刺身とは違った見た目。
自分で皮付きのまま刺身を作ったことはないですが、お味のほうはいかがなものでしょう。
ではまずは湯霜造りから。
わさびを乗せて刺身醤油でいただきます。
コリコリとした食感にネトッとした脂の旨み。
さらに皮部分の旨みも加わって実においしいです、これ。
たまらず日本酒を用意して、じっくり堪能モードに。
自分で釣った魚をおいしく食べる……幸せな一時です。
続いて焼霜造り。
若干身が崩れてしまっているのは、脂で包丁がうまく通らないくらいだったからです。
釣った時期や場所・釣った後の処理方法にもよるのかと思いますが、グレはおいしくない、身が磯臭いということを耳にします。
ですが、今回食べたグレは一切臭みがなくおいしいものでした。
焼霜造りもこれまた美味。
皮を炙っている時から感じていた魚が焼ける時の良い香りが鼻を抜け、心地良く食欲を刺激してきます。
旨みにさらに香りが加わることで、1ランク上の仕上がりになった感じです。
湯霜造りも良いですが、焼霜造りのほうが香りが良いという点で好みでした。
まとめ
皮付きでの刺身は作りましたが、これまで皮を剥いで捨てていたのを後悔するおいしさでした。
また、湯霜造りや焼霜造りにすると皮を剥ぐ必要がないので、皮を剥ぐのが苦手という方にもおすすめの調理法ですね。
釣ってみれば引きが強くて楽しく、しかもおいしいとなるともっと大きいグレを釣ってみたくなってしまいますね。
次はいよいよ磯釣りかしら。