豊臣秀吉。
戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将であり、三英傑の一人。
天下人としても名高い秀吉を知らない方はそういないでしょう。
その秀吉の廟所(墓所)が京都にあるのをご存知でしょうか。
豊国廟(ほうこくびょう)と呼ばれる場所です。
真田丸などでも紹介されたそうなのですが、僕は妻に言われるまでは知りませんでした。
ぜひ訪れてみたいと今回の京都旅の途中に立ち寄ったのですが、秀吉の墓があるのはちょっとした山の上。
京都には観光名所が多くあり、どこも多くの観光客でごった返している印象。
その中にあって、豊国廟は訪れる観光客は少なく自然に囲まれた穴場スポットです。
京都旅行の穴場スポット「豊国廟(ほうこくびょう)」
自転車をレンタルして京都市内を巡る妻との京都旅2日目。
鴨川沿いをサイクリングして三十三間堂を訪れた後、僕らは豊国廟へと向かうことにしました。
豊国廟は三十三間堂の近くにあります。
ただし、近いと言っても入口まで歩いて15分強。しかも結構な坂道を登って行くことになります。
自転車だからすぐに着くだろうと考えていたのですが、自転車をほぼひいて坂道をのぼることとなったので変わりませんでした。
自然に囲まれた場所にある豊国廟
三十三間堂から東に坂道を登って行くと、豊国廟への入口があります。
豊国廟への道沿いには京都女子大学があるので、平日だったこの日は多くの学生と行き違いました。
鳥居をくぐって中へと入っていくと、正面に門が見え、その奥には緑深い山が見えます。
こちらには授与所があり、お守りのほか御朱印がいただけます。
御朱印をいただいたのですが、そのことについてはまた最後に。
ここで「秀吉公のところまで行かれますか?お時間はありますか?」と声をかけられました。聞くところによると、頂上まで行く場合は往復で40分はかかるとのこと。
なにやら険しい道が待ち構えている雰囲気が漂ってきましたよ。
正面に進み、山のほうへ。山の名前は、阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)。この山の中腹に豊臣秀吉の墓があるとのこと。
登拝料は100円で、山への入口にある箱にいれます。
入口に建てられた豊国廟の説明を読んでみると、「豊臣秀吉の廟所(墓所)である」とやはり始まっています。
ほうほうなるほどと、読み終えてから前を向いてみると……。
目の前に立ちはだかるはこの無数の段を持つ階段。想像していたよりも急です。
階段の終わりは遥か上ですが、気合い入れて登るとしましょう。
無数の階段を登って豊国廟へ
登り始めたのはいいものの登っても登っても階段が終わらないので、途中で何度か休みつつ一段一段階段を登っていきます。
途中、後ろを振り返ってみると、ちょっと怖くなるくらいに急な階段。
もし倒れそうになった場合は階段の方に倒れよう、と妻と声を掛け合いながら登ります。
斜めに登ることで少しでも楽に登ろうとする妻。
2人して息を切らしながらなんとか登り切りました。
登りきった、はずでした。
しかし、階段を登り終えた僕らの目の前には門があり、その奥にはさらに急な階段が……。
しかも2回目の階段は、より狭く急です。
ちなみにこの時、豊国廟ですれ違ったのはたった一人。穴場スポットなのが納得出来る険しさです。
急なので踏み外して落ちないか怖くなるくらいの階段。
豊国廟まであと少し……という気持ちでなんとか階段を登っていきます。
豊臣秀吉の墓「豊国廟」
階段を登りきると、立派な石塔が建っています。
こちらが阿弥陀ヶ峰の中腹にある、豊国廟。豊臣秀吉の廟所(墓所)です。
門が閉まっているので中には入れないかと思いきや、右奥の柵の一部が切り取られ、階段がかけられています。
後で授与所で聞いてみたところ、正面の門を開けてしまうと線香などを焚かれてしまい危ないので、右奥から入れるようにしたとのこと。
豊臣秀吉が眠っているかと思うと、自然と手を合わせて思いを馳せておりました。
墓がこんな小高い山にあるとなかなか人も来ないで寂しいかもしれませんが、ちょっと木に隠れて見づらいものの京都の街がここからなら見渡せますね。
天下人の墓。もう少し人が多く来てもいいのになぁ、と思った次第です。
まとめ
最後に、こちらが授与所でいただいた御朱印です。
春だったこともあり、桜が散りばめられた限定のものを頂戴しました。綺麗ですよね。
京都にある天下人「豊臣秀吉」の墓、豊国廟。
観光スポットが多くあるものの、どこも観光客でいっぱいの京都にあって、人が少ない穴場スポットです。
京都旅行の際には、訪れてみてはいかがでしょう。
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