ケルン大聖堂は、ドイツに旅行に行った際には是非とも訪れて欲しい場所。
ドイツの西側にある、ドイツ国内で4番目に大きな都市「ケルン」。ライン川の両岸に広がるこの都市は、オーデコロン発祥の地であったり地ビールのケルシュがよく知られていたりと魅力的な要素を多分に含んだ街ではあるのですが、なんといっても一番の見所は街の中に高くそびえ立つケルン大聖堂。
ドイツに数ある世界遺産の中でも人気のケルン大聖堂
ドイツには世界遺産がいくつも存在していますが、その中でも人気とされているのがケルン大聖堂です。
僕は以前、ミュンスターでおこなわれている彫刻プロジェクトを観に行く際に、一度大聖堂を見てみようと列車を途中下車してケルンに立ち寄ったことがあります。
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ケルンは前述のオーデコロンで有名だったり、欧州でも最古で最大の大学の1つであるケルン大学があったりと、歴史があり栄えた都市。
その時の僕の目的は、ケルン大聖堂を一目見ることと、有名な地ビールのケルシュを楽しむことでした。
ケルンへは、空港のあるフランクフルトから列車で1時間ほどです。
600年以上をかけて建築された世界最大を誇るゴシック建築「ケルン大聖堂」
ドイツ鉄道ケルン中央駅の前にケルン大聖堂はあります。
列車に乗っていると、ケルンに近づいていくにつれて車窓から見えてくる大聖堂はなんとも壮観。周りのどの建物よりも高く、街のシンボルとなっています。
近くに寄ってみればなおさらその壮大さに圧倒されます。ゴシック様式の歴史ある建築物でありながらも157mの高さがあるので、見上げたまましばらく立ち尽くしてしまいました。
圧倒的なスケールのこの教会は実は3代目。初代が完成したのは4世紀で最も古い聖堂として知られていたそうです。2代目は818年に完成したのですが、12世紀に火災で焼失しました。
現存の3代目は1248年に建築が始まり1880年に完成しました。実に600年以上かけて建築されたのです。その後、第二次世界大戦時に破壊されたものの、修復されて現在の形になっています。
ケルン大聖堂周辺はたくさんの観光客も訪れ人通りが多く、パフォーマーもいたりと賑わっています。
外観同様に圧倒的なスケールの大聖堂内部
一目見れば圧倒される外観と同様に、内部も壮大で思わず声が漏れてしまうほど。なんと縦幅が約144m、横幅が約86mもあります。
高い天井まで石柱が伸びた広大な空間。その空間を華やかにする繊細な装飾や、ステンドグラスに目が奪われます。
祈る人々と、そこに差し込む神々しく感じる光。身体中で静謐な雰囲気を感じながら静寂なひと時を過ごせる時間は、忘れられない体験となります。
ケルン大聖堂には高さ100メートルの展望台もあります。ケルンの街を一望できるので素敵です。ただし階段が500段以上と昇るのが大変ですが……。
光が差し込むステンドグラスはなんとも美しい。繊細なタッチで描かれてた絵を、物語を想像しながらゆっくりと眺めるのも心地が良いです。
ちなみに、南側側廊にはゲルハルト・リヒターがデザインしたステンドグラスもあります。斬新な幾何学的な構成の正方形が並んだデザインで、ケルンの聖職者たちの間で論争の主題ともなったもの。他では見られないステンドグラスを見れるのも、この大聖堂の魅力のひとつとなっています。
まとめ
ケルン大聖堂は近くで見ていても壮観ですが、ライン川の対岸から眺める大聖堂を含めた景色も美しく必見です。
ケルンは街自体も魅力的なので、ドイツ旅行の際には是非とも訪れてみて欲しい場所です。美しい景色を眺めながら、地ビールなんて最高ですよ。
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