山根旅館|昭和27年から営業!広島三原にある昭和な旅館

旅行記

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広島県三原市にある山根旅館
昭和27年から営業!三原で一番古くからある旅館ということに興味を持ち、今回の旅の宿としました。

まるで昭和で時間が止まってしまっているかのような旅館。
歩くと軋む床……夜は廊下を歩く際に忍足になってしまいますが、これがまた昔懐かしい祖父母の家に訪れたようで雰囲気良し。

トイレ・風呂が共同だったりと好みがはっきりと分かれそうですが、ご主人の接客も丁寧でおもてなしの気持ちが感じられる宿。
旅の風情を感じると言いますか、旅の宿とはこういうものでは……と僕は感じました。そしてなにより、宿泊費が安いのが嬉しい。

駅からも近く徒歩5分弱。海もほぼ目の前という好立地です。
三原駅周辺には食事ができる店やコンビニ・イオンなどがあるため、買い物するにも不都合ありません。

今回の旅で山根旅館に3連泊。
食事は含まないプランにしたため食事については触れませんが、宿を利用してみての感想や設備について綴っていきます。

三原駅すぐ近く!三原港にも近い山根旅館へ

広島三原旅、3泊4日。
三原を訪れるのは2回目。前回は単独でしたが、今回は三原初訪の妻との2人旅です。

三原旅初日。
飛行機→リムジンバスと乗り継いで三原駅に辿り着いた僕らは、三原城跡で駅弁ランチをとり、その後三原駅周辺の神社仏閣巡り。

チェックイン時間の16時に山根旅館へ。
どうです?外観からして昭和そのもの。ここだけ時間が止まっているかのような佇まいです。

山根旅館があるのは広島県三原市城町1-14-21。三原駅からも近く徒歩5分弱の場所にあります。
三原港も近いため、夜にぶらりと海を見に……なんてこともできる立地です。

山根旅館の標札。”純旅館”と書いてあるんでしょうか?こういう古くから残ったものがあちらこちらに。
前回三原に訪れた時は仕事だったため、旅館すぐ近くにあるスーパーホテルに宿泊しましたが、旅館の外観とこの標札を見てこちらに宿泊することにして良かったと直感で思いました。

綺麗で清潔な”白い”イメージのホテルは多々あれど、こういう趣の宿には最近出会わないですからねぇ。

昭和な雰囲気満点!山根旅館の設備等

旅館の玄関から中に入ると、「ご用の方は…」とベルが置かれています。
ベルを鳴らししばらくするとご主人が現れたのですが、こちらのご主人の接客もとても丁寧。感じられるもてなしの心。

旅館内を最初に案内いただき、共同である風呂やトイレ・部屋の注意点など説明いただきました。

山根旅館に入ってすぐ、玄関から見た宿の中がこちら。
外観同様、ここだけ時間が止まっているかのような、タイムスリップして入り込んでしまったかのような雰囲気。

全15部屋(和洋室2部屋)の2階建ということで、外観で見るよりも建物内は広く感じます。
一歩進む度に軋む廊下…廊下に面して部屋があるため、夜中にトイレに行く際に忍足にもなりますが、それも風情。

宿の中央は吹き抜けで中庭になっています。これがなかなか雰囲気良し。
この中庭をぐるりと囲むように宿が建っている形です。

前述の通り、トイレは共同。一階に広めのトイレがあり、2階には個室ひとつのトイレがあります。
ここは好き嫌い分かれそうですが、夫婦共に特に問題ありませんでした。

さらに風呂も共同。
1階の中庭横の太鼓橋風の廊下の先に男女それぞれの風呂場があります。

風呂はかなり年季が入っています。
が、風呂に入るときに鍵をかけられるので、家族でも一人でも利用可能です。

このシステムでちょっと問題が。
2日目夜、妻が風呂に入ろうとした際、2時間ほど風呂場が空かずに諦めて寝る……という出来事がありました。20〜30分ごとに確かめには行っていたのですが。

この辺りは部屋にシャワー・風呂が無い、風呂場が鍵をかけて入るシステムであることのデメリットでしょうか。
今回の宿泊で唯一困ったのがその件です。

他には、洗面台も共同です。

祖父母の家にいるかのような雰囲気の山根旅館の部屋

ここまでの写真は1階のもの。
僕らが宿泊する部屋は2階の一番奥にありました。

これまた昔ながらですが、細くて急な階段を上がって2階へ。
朝起きたてにフラッと足を滑らさないようにご注意を。

部屋までの廊下が結構良い感じ。
廊下にテーブルセットが置いてあり陽の光が良い感じで入ってくるので、ここでコーヒーでも……と話していたのですが、結局朝方バタバタと出かけては夜に帰ってきたので利用することはありませんでした。

さて、僕らが宿泊した部屋は和室。廊下よりはくたびれた感じは受けません。
荷物を置いて畳にゴロンと寝転んだら、祖父母の家に泊まった時のことを思い出しました。入り込んでくる陽の光と古い家の匂い呼び起こされた昔の記憶。

金曜夜〜月曜朝、3泊食事無しの利用で1人1泊3,200円。2人で6,400円でした。
調べると素泊まり3,600円となっているので、連泊だと割引が効くのかもしれません。

周辺のホテルと比べるとだいぶリーズナブル。
トイレ・風呂が共同のため、その辺りが気にならなければ利用するのは手かと。

部屋にはテレビ・エアコン完備。
アメニティは歯ブラシ・タオル・石鹸・ゆかたが部屋にあり、シャンプー・ボディソープは風呂場に共有のものが置かれていました。

Wi-Fiは前もって伝えておけば利用可能。
部屋によっては電波が入りづらいようなので、Wi-Fi利用と予約時に伝えておいたほうが良さそうです。

照明ももれなく昭和な感じ。
布団がフカフカで心地良く、寝転がって天井を見ているといつの間にか眠りについてしまいます。宿泊中、幼い頃に戻ったような気分でした。

昭和27年から営業開始……。
三原で一番古くからある旅館というのがうなづける山根旅館。

長い歴史を感じる外観と内装。
歩くと軋む床や共同施設…好き嫌いは分かれそうですが、風情豊かな旅館に宿泊できたなぁというのが僕ら夫婦の感想。

ただ綺麗で寝るにも食うにも困らない宿は多くありますが、こういった宿に泊まるのも旅の楽しみのひとつ。
今回の三原旅が良いものとなった要素の一つが山根旅館。三原に訪れた際は、また泊まりたいですね。

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