広島県宮島。
島の14%が世界遺産の歴史ある島は厳島神社でよく知られており、厳島神社ももちろん美しくおすすめですが、他にも訪れてみて欲しい場所があります。
それが弥山(みせん)。
弥山は空海(弘法大師)が開山したと伝えられており、伊藤博文が「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と絶賛した場所。
山の上からの景色は息を呑むものがあり、必見です。
観光では登山にロープウェイを利用することになるかと思いますが、そのロープウェイからの景色も絶景。
山上にある歴史ある弥山本堂、山頂にある展望台「宮島弥山展望休憩所」から眺める美しい景色は一見の価値あり。
宮島に訪れるのであれば、ぜひとも時間をとって訪れて欲しい場所となっています。
弥山から眺める絶景は一見の価値あり
宮島に訪れたら真っ先に観光客が向かうのが厳島神社の海に浮かぶ大鳥居の場所でしょう。
その場所を過ぎて山へと向かっていったところに、弥山へのロープウェイの入口はあります。
登山する分時間は必要になるので、先に弥山を訪れてから他を周ることをおすすめします。
ロープウェイを利用して弥山(みせん)山頂へ
嚴島神社の横を通って奥へと進んで行くと、ロープウェイへの案内があります。
乗り口までさほど距離はないのですが、勾配のきつい坂を登ることになるのでここから無料のバスを利用して乗り口に向かうと楽ですよ。
大きいバスではないので満員でした。
乗り口と海沿いまでの道は、このバスが通る車道の他に川沿いに遊歩道もあります。
帰りは下りなので、そちらの遊歩道を歩いてみるのもおすすめです。自然が多く癒されますよ。
距離は短いのでバスはすぐにロープウェイの乗り口に到着します。
チケットを購入し、ロープウェイに乗り込みます。往復で1,800円です。
割合こじんまりとしたロープウェイ。乗り込むとすぐにぐんぐんと急勾配を登っていきます。
景色は絶景!
ですが、高所が苦手な僕は固まっておりました。
10分ほどで降り口に到着。かなりの高さです。
ようやくロープウェイが終わったと安心していたのですが、なんと乗り継ぎが必要なようです。
今度は登るというよりは向こう側に渡るといった形です。
地上から15分ほどで山頂に到着します。
パワースポットが点在する弥山。
ロープウェイを降りた後は、山道を歩いていくことになります。
ロープウェイを降りた後は緑豊かな山道を登山
ロープウェイの降り口から山道を登っていきます。
山道と言っても道は整備されているため、気持ちの良いハイキングといった感じです。
とはいえ、登り坂も多くあるので運動不足だとつらいかもしれません。
驚いたのは、歩いている女性の中にヒールを履いている方が多かったこと。
整備されているとはいえ山道です。危ないのでスニーカーなどを履いて行ってくださいね。
山道は緑豊かな中にあるため、歩いていると心が洗われていくようです。
また、高所であるがゆえに景色が素晴らしく、瀬戸内海を見渡せる絶景を見れば疲れも吹っ飛びます。
ロープウェイの降り口から15分ほど歩くと、弥山本堂のある広場が見えてきます。
弥山本堂と霊火堂
こちらが弥山本堂。
平清盛が厳島神社を造営した際、奥宮として建立したと伝えられている、宗像三女神を祀る御山神社です。
本堂の向かいには「消えずの霊火」がある不消霊火堂(きえずのれいかどう)があります。
この霊火は、空海が宮島で修行をした時に焚かれた護摩の火。およそ1,200年間、昼夜燃え続け、元火の絶えない霊火とされています。
霊火堂の中には「大茶釜の湯」という万病に効く霊水もあります。
一緒に訪れた妻と2人、ありがたくいただいてきました。
消えない火にかけて、恋人の聖地と称してもいましたよ。
絶景が見渡せる展望台「宮島弥山展望休憩所」へ
弥山の山頂には展望台「宮島弥山展望休憩所」があります。
2014年7月末にリニューアルされたとのことでした。
霊火堂の横から階段をあがって展望台へ向かいます。
これまでの道よりも階段が多く勾配も急になるので、登山に自信のない方はここまでにしておいた方が良いかもしれません。
途中、岩の下をくぐり抜けられるようになっているところがあったりと、普段は見られないような景色に出会えます。
本堂から20分ほど歩くと、山頂にある展望台が見えてきました。
本堂と展望台の往復で、1時間は見ておいた方が良さそうです。
展望台からは絶景が360度ビューで眺められます。
登山は足腰が張るくらいきついですが、頑張った甲斐があったと思える景色です。
豊富な緑に瀬戸内海。
伊藤博文が「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と言ったというのが頷けます。
宮島弥山展望休憩所との名称通り、展望台の下のスペースでは足を休められるようになっています。
僕らもここで一休み。
風が抜けて気持ちがよく、寝転がっている寝息をたてている方も多くいましたよ。
まとめ
多くの方が展望台まで登っていましたが、皆さん一様に疲れている様子でした。
上まで登るのであれば、歩きやすい靴を履いて、荷物もフェリー乗り場等のロッカーに預けてきたほうが良いと思います。
僕はといえば、都会に揉まれて気怠くなっていた身体が、山を登っていくたびに軽くなっていくように感じました。
山と神様が力を与えてくれたのでしょうか。足は筋肉痛になりましたけどねw
何にしても、360度眺められる展望台からの景色はおすすめ。
山頂までは登らないにしても、ロープウェイからの景色も美しく、山上の空気は澄んでおりパワースポットとあって力が湧いてくるような雰囲気に包まれています。
宮島に訪れた際には、ぜひ弥山にも行ってみてくださいね。
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