天然無着色の木で作られた手彫りのネコ「ネコノカミ」。同じものはひとつとありません。
先日、テラデマルシェという何でも市に出店したときのことを書きました。
実際に出店したのは妻で僕は手伝いに行っていただけなのですが、楽しく有意義な時間を過ごすことができまして。
今回の出店では、もうひとり、共同出店者がおりました。
僕の高校時代からの友人なのですが、彼の作品がとても素敵なのです。
その名は、『ネコノカミ』。
ブローチやペンダント・指輪などに 手彫りネコ『ネコノカミ』
川端くんはベーシストなのですが、自分でベースをフレットレスにしたりなど、木を自分で加工したりしていました。
そんな中、突然木を彫り始め、作り始めたのが『ネコノカミ』。
同じ高校に入学してからというもの多くの時間を共に過ごしたのですが、元々、彼は手先が器用でした。
落書きを書けばクォリティが高いし、楽器もベース以外でも少し触れば弾ける、といったような。
それでも、まさか木を彫り始めるとは思いもしませんでしたが。
彼の作る木彫りのネコは、全て無着色。
上の画像にも赤・紫・黄とイロトリドリのネコノカミがおりますが、どれも木そのものの色なのです。
柄も美しいですがそれも木目。
木の切り方で大きく変わるということで、切ってみないとどのような木目がでるのわからないとのことです。
木目は2つと同じものはなく、発色具合も違う、どれも1点ものとなっております。
彼の作品を見ていると、それまで知らなかった木の美しさに気付かされます。
その美しい木を、削って加工したり寄木するなどして、作られるネコノカミ。
なによりその愛嬌ある表情がたまらないのです。
下記、『ネコノカミ』のページより抜粋。
天然無着色の木で、手彫りの ねこ を作っております。
目やひげは、細かく切った木をはめ込む『木象嵌』で描いています。
こんな色の木があって こんな模様の木があって こんな質感の木があって・・・ そんなそれぞれが切り出し方、木目の向き・角度によってさらに新たな世界を見せてくれる。
そしてそんな木たちをすべて手作業で時間をかけて、丁寧に滑らかに削って・磨くことで見せてくれる輝きと表情は、きっと今まであなたが知っていた“木材”とは違うはず。
木材は身近にあるけれど、こんな美しさも秘めていたんだなぁ、と 気づいていただけたら嬉しいです。
地球と太陽とが永い年月をかけて育んだ美しさに、へんてこな顔をしたネコを通して触れてみてください。ポチネ工房 作品一覧ポチネ工房の作品一覧。ハンドメイドやアンティークなど、個性豊かな商品を対象としたマーケットプレイス。日々の暮らしを心地よくするアイテム40万点が3万ものショップから出品されています。ファッション、アクセサリー、器、キッチン、インテリア、雑貨...
『ネコノカミ』ができるまで
川端くんはカッターを使い、ひとつひとつ手で彫って作っているそうです。
もっと早く量産できる方法もあるかもしれないとは言っていましたが、丹念で自分に合った作り方がその美しさを生んでいるのだと思います。
ではでは、『ネコノカミ』が生まれるまでの工程を。
0.カッターで荒削り。
1.カッターで荒削りしたねこあたまを紙やすりで荒削り。みごとな美肌のっぺらさんのできあがり。
2.えんぴつで下書き。意外と位置はシビアに決める。
3.彫刻刀(それっぽい道具!)で彫る。一番集中力を必要とする工程。
4.彫ったミゾにあわせて、木をちいさく切り出す。
5.耐水性の接着剤を使ってはめ込み!
6.はみ出た部分をカットし、またやすりで荒削り。
7.前回までのを軽く磨いてからガラス塗料塗布。
8.ガラス塗料塗ったものを2~3日養成(乾燥)してから、細かいやすりで磨き上げていく。そして仕上げに自家製蜜蝋ワックスを塗りこみ、また磨いて完成。
ネコノカミさま、ご誕生。
『ネコノカミ』の役割
僕はいくつか持っているのですが、自宅の鍵につけたり、ネックレスで使ったりとしております。
他にも妻がピアスを好んでつけております。
『ネコノカミ』は色々な形で身につけられるのです。
ネックレスだったり、
ブローチに、
イヤリングにピアス、
指輪になっているものもあります。
番外編で川端くんのベースはこんな感じ。
かわええ。
他にも、最近は身につけるものだけでなく、置物としての『ネコノカミ』が人気です。
頭だけでなく身体ができました。
こちらは物欲しそうに座っているバージョン。
手づくり市なんかでも、展示してすぐにお嫁に行ってしまうことの多い人気の全身像です。
こちらはお尻の穴がかわいいバージョン。
身につけるものから、より見るものへ。
どちらも、僕は好きです。
作品を通じて木の美しさや身につけたときの心地よさが伝わってほしい
これは僕の気持ちです。
僕は、彼の作品を通じて、木の美しさや身につけたときの心地よさを知りました。
彼の持っている木の数々。
彼の家を訪れたときに見せてもらったのですが、色や柄もそうなのですが、同じ種類の木でも表情がまったく違いました。
それぞれに個性がある、そんな印象。
種類によるとのことなのですが、宝石のようにキラキラ輝いている木があったりするのですよ。
これには本当に感動します。
写真ではなかなか伝えるのが難しいのですが、光の当て方を変えて覗き込んでみると、無数の星を見ているような奥行きのある煌めきがあったりします。
試しに撮ってみたけど、ちっとも表現できないやい……。
また今度挑戦してみようと思いますが、何度見ても感動する輝きなのです。
ネコノカミの他にも、川端くんは指輪を作っています。
僕はお気に入りで24時間つけているのですが、一番気に入っているところはつけていて違和感がないところ。
彼の作り方もあるのだと思いますが、木が肌に馴染みやすくて心地が良いのです。
美しい木を身につけて、いつでも見ていられる幸せ。
力をもらえているような感覚もあります。
まとめ
川端くんの作品は1点もの。
同じものはひとつとありません。
木の色や柄も違いますし、ネコノカミの表情も時々によってちょっと違う。
ひとつひとつに想いがこもっているのが、手に持つとよくわかるのです。
ネット販売もしているので、下記から作品一覧が見れますよ。
ネコノカミはこちら。
実際に見て見たいという方はFacebookページから最新情報をご確認ください。
※時間はかかるかと思いますが、オーダーやリクエストにも応えてくれると思うので、その場合はメッセージを送ってみてください。
https://www.facebook.com/nekonokami.adanamo34
へんてこな顔をしつつもかわいく美しいネコノカミ。
お気に入りの作品でございます。
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