OPINEL(オピネル)のカーボンスチールナイフを再調達したので、錆から守ろうと黒錆加工。
ただ、黒錆加工でも本格的にでは無く、簡単に。
以前もカーボンスチール(炭素鋼)のナイフを持っていたのですが、しまい込んでちょっと忘れていた内に錆だらけ。
凹みが出るくらい赤錆に浸食されてボロボロになってしまった経験があります。
その後は、ステンレス最強だろ、と思ってステンレスナイフを使っていたのですが……。
なんだかこう、ふと手のかかるカーボンスチールナイフを使いたくなりまして。カーボンスチールのほうが、切れますし。
手に入れたものの、今度こそは長く使いたいと思い、刃の黒錆加工をすることに。
最初にお伝えしておくと、このやり方だと木製グリップが刃が出辛くなったりするので、コンコンすることになったりします。
きちんとやる場合は、ハンドルから刃を外して刃だけを加工するのですが、簡単に加工する形です。
黒錆加工しておくと赤錆から守れるほか、黒刀を手に入れたかのような二次元的な高揚感を得られるのでオススメです(笑)
OPINEL(オピネル)No.9(9cm)のカーボンスチールナイフを購入
数年ぶりに購入したOPINELのカーボンスチールナイフ。
OPINEL(オピネル)は1890年創業のフランス老舗メーカー。木のハンドルとブレードで作られたシンプルな折畳式のナイフでよく知られるメーカーですね。
購入したのはNo.9、ブレードが9cmのナイフです。
キャンプ用に購入しました。
木のハンドルが素敵な上に、こうやって折り畳むことができるのが便利。
荷物をかさばらせたくないソロキャンプなんかでは特にありがたい。
ハンドルが波型になっていて、持ちやすいのも特徴。
さて、このオピネルナイフには、カーボンスチールだけでなくステンレスのブレードのものもあります。
管理はステンレスのほうが楽です。
それでも、カーボンスチールのほうが研ぎやすく切れ味が良いんですよね。
ただもう、すぐ錆びちゃうのがデメリット。
そういったカーボンスチール製のナイフを錆から守るのが黒錆加工。
いわゆる「錆」と呼ぶナイフを腐食する錆は赤錆。その赤錆がつきやすいカーボンスチールに、あえて黒錆皮膜をつけることで赤錆を防ぐのが黒錆加工になります。
OPINELカーボンスチールナイフを簡単に黒錆加工
“黒錆加工”とか聞くと、えらく難しそうな響きがありますが、意外と手順は簡単です。
加工に必要なものも、大抵家にあるものでできたりします。
まず購入したままだと切れ味が悪いので、しっかりと研いでやる必要があります。
すでに使用済みのものであれば、赤錆がついているのであれば研いで落としてやりましょう。
研ぎ終えたナイフは洗剤などで汚れや油を綺麗に落としておきます。
さてさて、いよいよ黒錆加工の本題へ。
必要になるのが、紅茶とレモン汁(または酢)。8対2の割合で使います。
まずは紅茶を煮出します。とにかく濃くなるようにグツグツと。
飲むわけではないので煮立たせてしまいましょう。
冷まして容器に移動。
色合いを見たかったのと、刃が浸かる長さにちょうど良かったのでこの瓶にしました。
紅茶8に対して、ポッカレモン2を混ぜてあります。
このめっちゃ濃いレモンティーにオピネルナイフのブレード部分を浸します。
ここまでくれば、あとは待つだけ。
すぐに刃からブクブクと気泡が出てきます。
化学反応して銀のブレードが黒いブレードに変わっていっているはず。
この状態で1時間ほど放置。
さて、1時間後。
レモンティーがなんだか不味そうな色に変色しております。
なにやらアクのようなものも浮かんでいて、とても紅茶とは思えない仕上がり。気泡の量も増えていますね。
この辺で引き上げましょう。ワクワクしますね……。
ナイフを取り出してみるとこんな仕上がりに!
1時間前にはシルバーで光っていたブレードが、黒鉄になりました。
逆の面もしっかりと黒い。
最後に水洗いして、ドライヤーで乾かして完了!
ついに黒刀が我が手に。
赤錆防止が第一目的だけど、何よりこの渋い感じがたまらない。
ステンレスより面倒ではあるのですが、こういった育てる感じが良いんですよねぇ。
ここでは簡単な方法でそのままやりましたが、ハンドルからブレードを外してやる方法が正攻法だと思われます。
というのが、ハンドルが木製のため、水分に触れると膨張してブレードが出しづらくなります。
本来はしないで良いようにするのがベストだと思いますが、ブレードが出しづらければコンコンすれば良いのでは僕は考えちゃっています。
気になる場合はハンドルからブレードを外して、ブレードは黒錆加工、ハンドルはオイル漬けなどするのも良いかと。
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