沢尻湾キャンプ場でのテント生活。
12時間の船旅を終え神津島に着いた先輩と僕は、テントで宿泊をするキャンプ地「沢尻湾キャンプ場」に向かいました。
沢尻海岸内、綺麗な砂と蒼く美しい海が印象的なビーチが目の前にあるという絶好のロケーションにある沢尻湾キャンプ場。
村の集落からほど近い船が離発着する神津島港から徒歩15分、温泉施設も近くにあるという便利な場所にありながら、なんと無料。
沢尻湾キャンプ場にテントを張って過ごした1週間、「いいキャンプ場だなぁ…」と何度呟いたことか。
【2019年8月 追記】
沢尻湾キャンプ場は、2020年3月31日に閉鎖することが決定されたそうです。
近隣への迷惑行為(夜間騒音、野営地外の無断占拠)、ごみの散乱などのマナーの悪化などが主な原因とのこと。悲しいですね……マナーくらい守れないものかと。
長浜キャンプ場も閉鎖されるそうなので、2020年3月31日以降は、神津島でキャンプする際は多幸湾ファミリーキャンプ場を利用する形になるとのことです。
神津島でキャンプをするならおすすめの沢尻湾キャンプ場
沢尻湾キャンプ場は村の集落からも近い、海岸沿いの美しいロケーションにあるキャンプ場です。
朝起きてテントから出れば目の前にはビーチ。
炊事場があってトイレも綺麗と、文句なく気持ち良く過ごせるキャンプ場なのです。
料金は無料!沢尻湾キャンプ場の利用方法
沢尻湾キャンプ場の利用料は無料。
なんとも嬉しいですね。
ただし、利用するには申込書を神津島観光協会に提出する必要があります。
神津島観光協会は神津島港内にある「まっちゃーれセンター」の中にあります。
こちらで申込書を提出すれば利用できるようになります。
念のため、帰りにも寄る必要があるか確認しましたが、不要とのことでした。
キャンプ場のこと、バスのこと、店のことと色々質問させてもらいましたが、丁寧に答えてくれるので助かりますよ。
船着場→キャンプ場、キャンプ場→船着場の移動手段
沢尻湾キャンプ場を利用する際に若干戸惑うのがキャンプ場への移動手段。
まず気をつけなくてはならないのが、船の場合、船の離発着の港が当日の天候・風向きで変わるということです。
8:00〜8:20頃に島内放送でどちらなのか発表されるので、注意して聞くようにしましょう。
船の離発着は、神津島港か多幸湾のどちらかになります。
移動手段はバスかタクシー、神津島港の場合は徒歩でも可能になります。
神津島港の場合は、バスで3分ほどで着いてしまいます。
料金は200円。
徒歩なら15分ほどですが、キャンプのために重い荷物を持っている場合は20分以上かかると考えたほうがいいです。
キャリーなどを引きずっても歩けるように綺麗な歩道が続いていますが、それなりに遠く感じます。
バスは11月中旬で日に4便走っていました。
大型客船は10:30に出航するため、朝一の便を逃すと間に合わなくなります。余裕を持って準備したほうが吉です。
また、多幸湾の場合は若干離れており、バスの場合は多幸湾からまっちゃーれセンター裏の停留所で乗り継ぎ、そこからキャンプ場に向かいます。
バスに乗っている時間は15分弱くらいですが、乗り継ぎに時間がかかると考えておいたほうが良いです。
タクシーの場合は、多幸湾→まっちゃーれセンターで2,000円ほどかかりました。
コスト的にはバスを利用するほうがだいぶ抑えられます。
バスには2種類の大きさがあるようでした。
小型バスとバンです。
荷物が多い場合の注意点として、キャリーなどを持っていて小型バスに積むのが難しい場合、タクシーを使わざるを得なくなります。
僕らは行きはバンのタクシーで他に乗客がいなかったため乗せてもらえましたが、帰りは乗客が多いとのことで多幸湾までタクシーを呼ぶことになりました。
タクシーも荷物が多いと伝えれば、バンで来てくれます。
※動画も合わせてご覧ください!
絶好ロケーション!目の前に広がる海に魅了される時間
沢尻湾キャンプ場は目の前にはビーチ後ろには緑深い山と、絶好のロケーションにあるのが特徴のキャンプ場。
特にやることを決めていなくても、ただそこで時間を過ごすだけでも気持ちが満たされそうです。
11月の中旬だったため、僕らの他には最大2組が滞在したのみでした。ゴールデンウィーク頃には多くのテントで埋まるそうです。
営業は通年、フリーテントサイトで最大20張です。
※動画も合わせてご覧ください!
朝目覚めてテントを出ればこの景色。
波の音を聴きながら眠りに落ち、朝は鳥たちの騒ぐ鳴き声で目が覚める……そんな日々でした。
沢尻湾キャンプ場は沢尻海岸内にあります。
美しいビーチに打ち寄せる波を眺めながらゆっくりコーヒーを啜るだけも幸せです。
11月中旬でしたが、島は15〜20℃と海に足を入れても寒くはありません。
綺麗な砂と澄んだ水に足を入れていると、心が洗われるようでした。
今回は釣りに時間を費やしていたため夕方はキャンプ地にいませんでしたが、夕日はキャンプ地の目の前の海へと沈んでいきます。
綺麗な夕日をキャンプ地から眺められるのも嬉しいですね。
※動画も合わせてご覧ください!
沢尻湾キャンプ場の設備と注意点
沢尻湾キャンプ場の設備ですが、炊事場・トイレ・水シャワー・洗面所が備わっています。
テントサイト近くに炊事場とトイレがあります。
朝は海を眺めつつこの道を歩き洗面所へ。それだけでも気分がいいのです。
トイレはキャンプ地の端にあります。
中にはトイレの他、洗面所と水シャワーが備え付けられています。
11月中旬でしたが水シャワーにも挑戦してみました。
さすがに寒かったですが、暖かい時期には重宝しそうですね。
こちらは炊事場。
ビーチを目の前に眺めつつ調理・洗い物ができる素敵な炊事場です。
今回の目的が釣りだったので、釣った魚をさばくのに重宝しました。
炊事場には水道の他、炭火を炊けるスペースもあります。
炊事場の中でBBQができるようになっていますよ。
テントサイト近くには展望台もあります。
ビーチを一望できるので、晴れた日にはぜひ登って眺めてみることをおすすめします。
テントサイトの外ですが、東屋もあります。
天候が荒れた日にはこちらに避難しているキャンパーもいましたよ。
また、キャンプ地の裏手には廃墟となったホテルが建っています。
このホテルの駐車場部分も、雨を避けるのに使えるようです。
注意点としては、沢尻湾キャンプ場周辺は禁漁区となっていることです。
釣りなどはできないので気をつけなくてはいけません。
また、キャンプファイヤーなど火を大きく出すことは禁止となっています。
カミキリムシなんかも飛んでくる自然豊かな場所でした。
その分、カラスや野良猫も多く、テントにある食料を荒らされることが多いとの張り紙がありました。
実際、僕らもカラスにビニール袋を荒らされたり、猫にカレーのルーや魚を揚げたオリーブオイルを食べられました。
テントの前室にも入ってきたりしたので、食料やビニール袋はテントの中にしまっておいたほうが良いです。
キャンプ地の周辺施設
沢尻湾キャンプ場は温泉施設に近く、村の中心地からも比較的近くにあります。
神津島温泉保養センターまでは徒歩5分ほどです。料金は800円。
観光協会でチケットを購入すれば600円です。サウナや塩泉の気泡湯などを楽しむことができ、水着があれば海沿いの露天風呂にも入浴できますよ。
また、センター内にはレストランもあり、神津島ならではの料理や酒をいただくことができます。
品揃えのいい「スーパーまるはん」までは徒歩25分ほど。
ただし、スーパーよりも近い距離にある関庄商店などを僕らは頻繁に利用しました。パンなどの軽食に加え野菜や調味料・酒類もあり、ほぼこれらのお店で満足できましたよ。
また、島内唯一のホームメイドベーカリーという「藤屋ベーカリー」も関庄商店の近くにあります。
美味しいですよ。
釣具屋は神津島港近くにある松善釣具店が便利。
釣りをする方は頻繁に利用することになるのではないでしょうか。
まとめ
神津島でキャンプをするならおすすめの沢尻湾キャンプ場。
ビーチの目の前という絶好のロケーションにありながら無料という、なんともありがたいキャンプ場です。
美しい景色に加え、波の音に鳥の鳴き声……ゆったりとした時間が流れる素敵な場所でした。
また神津島に訪れる際にはぜひとも利用したいキャンプ場です。おすすめですよ。
神津島では釣りにキャンプに楽しみました!
その様子は、下記記事からどうぞ😊