美術館や博物館がいくつもある上野恩賜公園。
国立科学博物館などの有名なところがピックアップされがちですが、小さくともユニークな展示をしている博物館もあったりします。
今回訪れたのは、下町風俗資料館。
不忍池の畔にある博物館で、「古き良き下町の文化を永く後世に伝えるために」との願いから1980年(昭和55年)に開館しました。
下町風俗資料館に展示されているのは、江戸の風情をとどめる東京下町の文化的資料。
下町の街並みが再現されていて、古き良き下町の雰囲気を味わえる博物館ですよ。
上野公園内の不忍池の畔にある博物館「下町風俗資料館」
上野公園には見どころが多くあり、日々たくさんの人が訪れています。
動物園を始めとして神社仏閣が多くあり、美術館や博物館もいくつもありますよね。
国立科学博物館など有名なところがピックアップされがちですが、上野公園内を歩いていると小さくても気になる博物館もあったりします。
その中で、今回紹介するのは下町風俗資料館です。
下町風俗資料館へのアクセス方法
下町風俗資料館へのアクセスといっても簡単で、上野公園にある不忍池の角にあります。
駅だとJR上野駅よりも京成上野駅が最寄りになります。
- 開館時間: 9時30分から16時30分(入館は16時00まで)
- 入館料: 一般300円(200円)、小・中・高校生100円
- 休館日: 月曜日(祝日と重なる場合は、翌日)
大正時代の下町の街並みを再現した1階展示フロア
下町風俗資料館の館内は、1階と2階の展示フロアから構成されています。
広い建物ではないので、入口を入ってカウンターで入館料を払うとすぐに展示スペースとなります。
1階の展示スペースには、古き良き江戸の風情をとどめる大正時代の東京下町の街並みが再現されています。
最初に目に入るのは、通りに面した「高級鼻緒 奥山商店」の看板がかかった商家。
店の前には人力車と大八車が置かれ、家の中には雛壇が置かれたりと昔ながらの生活道具などを見ることができます。
長屋と駄菓子屋が並ぶ路地も表現されています。
幼い頃に走り回った狭い路地なんかを思い出しつつ歩いていると、古き良き下町の雰囲気が感じられるようです。
大人になってもわくわくする駄菓子屋の店先。
僕が小学生の頃とかは面子が流行ってましたが、今は遊んでいるのを見かけることはないですね。ちょっと寂しい。
こちらは銅壺屋の職人一家の住まいを再現したもの。銅壺は、火鉢に置く湯沸かし器のことだそうですよ。
井戸と洗濯板などの洗濯グッズの置かれた長屋横のスペース。
ここは昔の奥様たちの社交場。まさに井戸端会議ってことですね。
下町地域にゆかりの資料や玩具が並ぶ2階展示フロア
1階展示フロアを見たあとは、階段をあがり2階展示フロアへ。
2階展示フロアには、下町地域にゆかりの資料や生活道具・玩具、さらに季節やそれに応じた年中行事に関連するものなどの資料が展示されています。
2階展示フロアに入るとすぐに、昔ながらのおもちゃが置かれた玩具コーナーがあります。
こちらに展示されているおもちゃは実際に遊ぶこともできます。
ちょっと手に取ってみると、ついつい夢中になって遊んでしまいます。
この頃のおもちゃって遊び方やルールも自分たちで考えられるのが面白いんですよね。
こちらは手には取れませんが、昭和時代のブリキのおもちゃなども展示されています。
おもちゃのパッケージもそうですが、写真を使わずにイラストで表現されたこの頃のデザインって魅力的ですよね。
見ていて面白いですし、いろいろと参考にもなりますね。
銭湯の番台も再現されています。実際に台東区内の銭湯で使われていたものだそうですよ。
僕が訪れた時には、小さな男の子が銭湯ごっこして遊んでいました。
昔ながらの部屋が再現されたスペースには入ることもできます。
この時代の生活の雰囲気が味わえるので、実際に座ってみてはいかがでしょう。
まとめ
古き良き下町の雰囲気を味わえる博物館、下町風俗資料館。
メジャーで大きな博物館もいいですが、こういった小さな博物館もいいですよ。
印象的だったのは、昔ながらのおもちゃで遊ぶ子供たち。
古き良き下町の雰囲気を思い出すために訪れても良し、その時代のことを知らない世代に伝えるために訪れても良しの博物館です。
コメント