2003年に放送されたテレビドラマ「すいか」。妻が好きで、我が家ではBGM代わりに流れていることの多いドラマです。
三軒茶屋に用事があり出掛け用を済ませたあと、時間があったので街を散歩してみました。
前回の記事に書きました、「長崎」でちゃんぽんをいただいたあとのこと。
妻が「すいか」のなかで登場する神社が三軒茶屋にあると言うので、ロケ地を巡ってみることにしました。
「すいか」に頻繁に登場する太子堂八幡神社へ
「すいか」は小林聡美さん主演のテレビドラマ。
賄い付きの下宿「ハピネス三茶」での出会いや出来事を通して、小林聡美さん演じる早川基子が自分の生き方を見つけながら成長していく物語です。
ハピネス三茶にはともさかりえさん演じる亀山絆、浅丘ルリ子さん演じる崎谷夏子、市川実日子演じる芝本ゆかがおり、それぞれの好演と4人が織りなす雰囲気がたまらな句良いのです。
他にも小泉今日子さん・もたいまさこさん・片桐はいりさんなど、かもめ食堂やマザーウォーターなどのゆるくてあったかい雰囲気の映画でよくみる女優さんが出演しています。
と、「すいか」好きなんですよーと書いておりますが、僕がこのドラマと出会えたのは妻がDVDを持っていたからです。BGMのように日々流れるその映像に興味を持ち、いつの間にか僕も好きになっておりました。
このドラマ、舞台は三軒茶屋なのですが、度々登場するハピネス三茶周辺の用水路などは神奈川がロケ地のようです。
今回はドラマのなかに何度か登場する、太子堂八幡神社を訪れてみることにします。
「長崎」でちゃんぽんをいただいたあと、ゆっくりと神社に向けて歩いていきます。所在地は世田谷区太子堂5-23-4になります。
三軒茶屋駅周辺から離れていくと、のどかな雰囲気になっていきます。神社までの道のりも気持ちがいい。
しばらく歩くと東急世田谷線「西太子堂駅」が見えてきます。黄色い車両がかわいいですね。
去っていく電車を見送りながら線路を渡ります。神社まではこの駅から歩いて3〜4分ほどだったでしょうか。
先に木が生い茂っているところが見えます。鳥居も見えるので太子堂八幡神社でしょう。
着きました。太子堂八幡神社です。
多くの木に囲まれた、対面しただけでも素晴らしい気が感じられるような、神社。
平安時代後期に、源氏が陸奥安部氏征討の際に武運を祈願したと言われている神社です。
ドラマを知っている方は、この階段でもピンときたのではないでしょうか。僕自身、映像で見たことがある風景にわくわくしておりました。
まずは参拝。
この日1日が素敵なものであること、良い出会いがあることを祈ります。
この日は風が強く木々が鳴いているような音がしつつも、境内は風が柔らかくとても居心地が良く感じます。
では、さっそくドラマで見た風景を思い出して巡ってみましょう。
まずは何よりこの風景。
3億円を横領して逃亡している小泉今日子さん演じる馬場万里子からの電話を受けたあと、この階段に座り泣き始める職場の同僚である小林聡美さん演じる早川基子。
そこに通りがかった浅丘ルリ子さん演じる崎谷夏子がハンカチを渡す、そんな印象的なシーンです。
このとき、夏子が「ハピネス三茶」の名のはいったスリッパを履いているのことに基子は気付き、それが「ハピネス三茶」に基子が住むに至るひとつのきっかけになっています。
境内のなかには他にも記憶に残っている場所があります。
こちらは高橋克実さん演じる間々田伝がよじ登った壁。
金子貴俊さん演じる野口響一になぜ普通に行かないのかと聞かれ、「これぞ男の休日。小さな冒険。 」と答える間々田。
間抜けで笑えるシーンも多いのですが、なんだか心に響くセリフが多いのもこのドラマの特徴ですね。
まとめ
このあとこれまたドラマに登場する越後屋豆店におのろけ豆を求めて行ったのですが、どうやら閉店してしまったようでした。残念。
「すいか」は生きることについての根源的な問いのようなものが、ゆったりとした雰囲気にカモフラージュされつつもセリフに現れたりします。観ていて心にじんわりと沁みてくるドラマ。
また、登場する料理や登場人物のファッションも素敵で、見どころの多いドラマです。
今回訪れた太子堂八幡神社は雰囲気がとても良く、ドラマを抜きにしても訪れる価値のある素敵な神社でした。三軒茶屋駅周辺の賑わいも良いですが、少し足を伸ばしてその雰囲気を味わってみるのも良いかと思います。
「すいか」が好きな方はなおさら、ぜひぜひ、といったところでございます。
コメント
こんにちわ。
とってもいいドラマなんですね。
憶えておこっと。
そういえば、作者は木皿泉さんなんですね。
この方(たち)のほかの作品をみたことあるんですが、ほのぼのとした、自然な日々の人間の姿をサラリと描くなかで、ちゃんと、みる人の心を揺さぶって、スゴイです。