台湾には多くの廊(寺)があります。
その多くが街中にあり、家や店・屋台が並ぶ中に街の一部として溶け込んでいます。
今回訪れたのは台北天后宮。
その廊は、両隣の建物に挟まれるように入口があり、廊は四方を建物に囲まれています。
金色の廟に赤いランタンが映えて華やかで見るにも美しく、多くの人がひっきりなしに訪れる地元民の心の寄りどころである廊なのです。
媽祖(天上聖母)を主祀とする寺「台北天后宮」
台北天后宮の最寄駅はMRT西門駅。
6番出口を出て成都路を進んでいくと、歩いて3分ほどで右手に入口が見えてきます。
入口は両隣の建物に挟まれるようになっており、最初に目にするときは狭くて驚くかもしれません。
日本の寺では、門をくぐって石段を登り参道を歩いてようやくその奥に本堂が見えますが、台湾では門は開放されていて門をくぐればすぐに廊があります。
急いでいても門の前で立ち止まり、礼をしていく道行く人の姿がよく見られますよ。
金色の廟に赤いランタンやロウソクが映える台北天后宮
入口から中に入ると、門の外からは想像できない大きさの廊が見えてきます。
四方が建物に囲まれている台北天后宮は、門の外からは規模感がわからないのです。
門を抜けると現れる姿は神秘的に感じますよ。
台湾の廊らしく、金と赤と青緑の色の組み合わせが華やかです。
装飾も見事でひとつひとつ見て回るだけでも訪れる価値があります。
廊の正面に並べられた無数のロウソク。
真紅のロウソクが灯されているのを見ているだけでも癒された心地になります。
天井を見上げれば、これまた無数のランタン。
補色関係にある青緑と赤の色合いが華やかで美しく、首が痛くなるまで見上げてしまいました。
台北天后宮の中を拝観
台北天后宮は媽祖(天上聖母)を主祀とする廊。1746年に建立されました。
主祀の媽祖は航海の安全を守る神様とされていますが、願い事を叶える力が強かったため、あらゆる願いをかなえる神様として信仰されるようになったとのこと。
日本統治時代に弘法大師像が引き取られたことでも知られている台北天后宮。廊に入って右側に祭られていますよ。
2階からの景色も必見
廊には2階にもあります。
道教界の最高神のひとりである、玉皇上帝が祀られていますよ。
2階から外を覗くと左手に門、右手に廊が見えます。
狭い入口の構造や、廊の屋根の豪華絢爛な装飾を眺めることができるので、訪れた際にはぜひとも見ておきたい景色です。
台北天后宮には拝観順があり、参拝者が廊の中を長い線香を持って歩いています。
訪れる際には、参拝者の邪魔にならないように気をつけましょう。
※動画でも内部の様子を公開していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ
上記写真はすべて朝に訪れた際のものですが、夜はライトアップされてより華やかな印象になります。
参観時間は5時~22時。興味があれば、朝と夜のどちらも訪れてみると違った表情を楽しめますよ。
西門駅から徒歩3分とアクセスも良く、装飾やランタンなどが美しい廊「台北天后宮」。先祖を崇め、感謝の気持ちを持ち続ける地元民が参拝する姿も見られます。
台北旅行の際にはぜひ訪れていただきたい、おすすめの廊です。
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