立石といえば「せんべろ」。
そんな飲み屋が多い町にありながら、古くから定食を掲げているお店があります。
『与作』
北島三郎さんの「よぉさぁああぁくぅううぅう〜」という力強い声がもれなく思い浮かびそうな店名ですが、お店自体もなかなかに個性的で、それでいてほっこりとする定食屋なのです。
訪れるだけでとりあえず楽しい『与作』の魅力
立石駅の目の前、京成電鉄沿線に『与作』はあります。
目印は赤い看板。
「はやい!うまい!やすい!」のキャッチコピーが印象的。
ライトニングがフィーバーしております。
入り口はというと、
このような面構え。
立石にはメニューを貼りまくる系のお店が結構ありますが、こちらもなかなかのメニュー量。
まず目を引くのは価格でしょう。
カレーライス400円、天ぷらそば(うどん)320円。
34周年記念感謝価格で、17時〜21時の間は飲み物全て100円引き。
酎ハイ210円。安い。
「せんべろ」とはいかずとも、「せんほろ」はいけますね。
さて、店内。
いきなり味のある公衆電話が迎えてくれます。
ルミエールのものと同じ型かしら。
店内はカウンター席のみで狭いです。
10人座れるか座れないか、といったところ。
いい感じだ。
外観と同じく、店内も壁一面メニューだらけ。
定食と一品料理が種類豊富で悩んでしまいます。
次は酒呑みにこよう。
僕ら以外のお客さんはみなさんお酒を呑んでいらっしゃいました。
このお店、8:00から開けているようなのですが、朝から飲みにくるお客さんもいるらしいです。
ショーケースもいい味だしてます。
メンチカツや天ぷらなんかが入っているのですが、どれも100円以下でした。
草履サイズのさつまいも天が90円。
魅力的なメニューが多すぎる……。
キョロキョロとメニューを見回して、やっとこさ注文します。
- 豚ロースしょうが焼き定食
- なべ焼きうどん
を注文して妻と取り分けることにしました。
この日はおかみさんがお一人で切り盛りされていたので、料理がでてくるまでの時間が若干かかりました。
でも大丈夫です。
テーブルの下には漫画の山がございます。
美味しんぼでも読みながらゆったり待ちましょう。
豚ロースしょうが焼き定食
店内に漂うしょうが焼きの香り。
まず、しょうが焼きの皿が運ばれてきます。
そこからご飯、味噌汁、昆布の佃煮、漬物、と……。
定食は5品となりました。
いろいろいただけるのが定食の醍醐味。
ではでは、早速しょうが焼きを一口。
旨い。
特に際立った特徴はないのですが、こういうのが美味しいのです。
味が濃いめになっており、よりご飯が進むタイプ。
添えられた厚切りのレモンを絞っていただくと、肉の旨みと玉ねぎの甘みに、レモンの酸味が加わってなお美味しくなります。
合間に昆布の佃煮や漬物を挟みつついただきます。
また、わかめとなめこが入った味噌汁がとても美味しい。
一度箸をつけると止まらなくなる定食です。
なべ焼きうどん
冬の定番、なべ焼きうどん。
グツグツしている状態のまま運ばれてきました。
湯気を見ているだけでもにやけてしまう粋な料理。
このなべ焼きうどんはなんとも優しさ溢れる味、です。
「寒いからなべ焼きうどんでも食べる?」
「うん、食べる!」
って流れでおばあちゃんが作ってくれたような。
醤油ベースのつゆは、ごぼうが入っているので、けんちん汁のような風味もあり美味しいです。
うどんはやわらかめ。
味がよく染みておりました。
美味。
まとめ
豚ロースしょうが焼き定食が680円で、なべ焼きうどんが450円だったので、2人でも千円ちょっとで済みました。
『大分産 極上ブリ 油あり! 刺身 470円』
などなど、魅力的な一品料理も多くあったので、次はお酒を飲みに行こうと考えております。
朝から行ってみようかしら。
会計時に「また良かったら寄ってやってください」と丁寧に声をかけていただき、なんだか心も体も温かくなって店を出ました。
良き出会い。
ごちそうさまでした。
与作
■住所
東京都葛飾区立石4-25-11
■営業時間
8:00~23:00
■定休日
隔週日曜
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